子供たちの春休みが終わった。
春休み中は子供たちとお花見したり春探しをしたのが楽しかったです。
が!!ほぼ絵は描けませんでしたね!!
こちらのブログに載せていないであろうスケッチだけ載せておきます。
ちょっとはちゃんと描こうとしたんだけど全てが中途半端になったので、諦めてインプットに全振りしました。
それで今自分の中で熱くなっているのが「源氏物語」です。
もう少し早く「光る君」放送中に好きになってたらあちこちで源氏物語関連の展示をやってたのにな〜!!悔しい。
もともと日本画が好きなので日本文化の本や画集も持っているのですが、改めてみると狩野永徳(戦国時代の絵師)以降のものが多くて。
平安時代の文化にはあんまり触れてなかったなと!!
源氏物語の風雅な世界観、好きだなと思った。
四季の花々の美しさと繊細な感覚があって、江戸時代の「粋」よりも私の世界観に合いやすいかもしれないと感じている。
私が読んでいるのはこのシリーズ。文庫版と単行本版あります。
注釈が必要そうな部分は文章に入れ込んでスラスラ読めるようになっています。
そんで割と原作に忠実(作者のオリジナル要素を入れていない)と聞いたので、これを選びました。
めっちゃいい。
恋愛ストーリーかと思っていましたが、意外と親心の描写も趣深いです。
高校の現代文の先生が、源氏物語の研究をしながら非常勤講師をしている方だったので、源氏物語について力説していたんです。もう20年近く前の話なので少々記憶違いがあるかもしれませんが、先生が、原文で「言ふかいなし」という表現の部分を持ってきてこんな話をしました。
「これは現代語訳だと大抵『仕方ない』という風に訳されるんだけれど、ここにはこの平安の社会で女性が男性に向かっていくら思うことがあっても解決されない、思い悩むことを口に出しても何も変わらないという悲しみと諦めが含まれている。原文で読まないと伝わならない深みがある。ぜひ原文で読んでみてほしい!」
正直原文で読むのはまだハードルが高いんですが笑
この話を聞いていたので、源氏物語は恋愛ストーリーというより、世の中に翻弄されながらもどういう生き方をするかというそれぞれの女性の物語として読んでいる。
面白いんだよなぁ。
現代も女性だけじゃなくたくさんの人にとってままならないことが多い世の中なので、源氏物語はまだ古くなっていないんだろうと思う。
あとやっぱり自然観がね、良い。物語に繊細な美しさを添えている。
源氏物語をテーマに絵を描いてみたいという気持ちも湧き上がってきています。この気持ちを育て中。
こんなのも見ましてね。
国宝源氏物語絵巻を復元模写する(描かれた当時の姿を再現する)プロジェクトの本なのですが、完成した復元模写がめちゃくちゃ綺麗なんですよ。。
原本の絵巻は12世紀ごろに作成されたものなので剥落したり茶色っぽくなっちゃってるんですけどね、復元したものはすごく鮮やかで紋様が美しくて、うっとりしちゃう。何時間でも眺めてられる。
本に掲載された写真だけでも何度も見返してしまったので、復元模写の実物を見られる機会があったら是非とも見たいなぁ。