お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

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人物画を練習する!本の紹介など

今日は人物画の本について描きます!

 

人物画ってなかなか難しいですが、むちゃくちゃ楽しいです。

幼い頃はお姫様の絵を描いたり、小学生の頃には少女漫画のイラストを真似たりしていたので、もともと人を描きたい願望はあったのかなーと思います。でもいつぞやからかあまり描かなくなった。難しいから!!上手く描けないから苦手意識が持ってしまったのだ。あーあ。

大学生の頃描いていたのはこういうのだった。

 

子供が生まれてから苦手意識を上回る「人を描きたい」が出てきたので、人物画をちゃんと練習しようと思った。

自分の子供だけじゃなくもっと広い意味での「こども」や「人」を表現できるようになりたいと思ったわけです。

そこであれやこれや本を読んだりして練習しました。

美大時代に美術解剖学の授業は受けたりしましたが、結構忘れてるし、担当の先生が医学系や彫刻の先生だったので、「人体の構造はこうですよ」っていう説明はあったけれど、それを絵に落とし込む方法は教授されなかった。私の通った美大って手取り足取り教えてくれる場所ではなかったのでね、ほんと。こういう雰囲気の絵を学びたいです!って言ったら「うん、じゃあやってみな!」って言われるだけだから(笑)やったことに対するフィードバックはもらえるけれど。自分で試行錯誤する能力を身につけないとダメっていう指針なのかもしれませんね。

話逸れた。

知識を絵に落とし込むテクニックに関しては、大学の授業以上に巷に売っている教本の方がわかりやすいものが多かったです。

最近はイラストを描きたい人のための解剖学本がいっぱい出ているしね。

 

 

さて、長く私のブログにお付き合いいただいている方は、既出の本の紹介になりますが、初期段階でいいなと思ったのはこの本でした。

全体的によくまとまっていて、「ここをおさえると自然な人物画になりますよ」っていうポイントをしっかり説明しつつ、難しすぎない内容。解剖学的知識は描くために重要なところだけを持ってきてくれている感じがあります。ムーヴマンと呼ばれる重心のバランスに関する記述もあり、読むだけでもステップアップできる充実の内容。めっちゃ勉強になった。

参考の絵が線画なので、影のついた立体的な絵を好む人には絵が物足りない&参考になりにくいかと思いますがが、内容は立体的な絵を好む人にも役立つものです。

 

 

次に良かったのはこれでした。

筋肉や骨の立体的なデッサンが、これでもかというほど載っている。

この本は解剖学の知識を学ぶ用というより、描いて叩き込む用として使用しました。テスト勉強で教科書を読むんじゃなくて、何度も問題集を解いて覚える感じ。載っているデッサンを片っ端から真似ることで、こうやって描くとリアルになるんだなぁっていう要所を感覚的に覚えさせようとしました。

やってみて思うんだけれど、「お!ここをこうするとこんなにリアルになるぞ!」「ここってなんか膨らみあるなと思ってたけどこうやって筋肉がついてたのか」みたいな発見が大事なタイプの練習なので、「よくわかんないけどこれを模写すると上手くなるらしい」だけの動機でやると意味ない練習だなと思います。なんとなく真似るだけで理解が進まず挫折、という展開になりやすい。

 

 

そして次はこれ。

どちらかというとアニメーションやイラストの技法書かと思うんですが、カフェスケッチなど実際の人を見ながら描くならばこれ!さっと短時間で動きを捉えるための方法やポイントが盛り沢山。読んで実践して練習になる本。子供のスケッチにはこの本が大活躍しています。

 

 

 

そして最近読んだのがこれ。

後述の「やさしい人物画」の方が有名なようですが、同じ著者が顔の描き方に特化した本です。すっごくわかりすくてためになった。リアルな顔の描き方の本なので漫画イラスト系の絵を描きたい方には必要のない本かなと思いますが、私にとってはバイブルとなりました。

年齢別の顔立ちの違いをこんなに丁寧に説明している本、他にある?(あるかもしれない。知らないだけで笑)

老人の顔立ちの美しさに気付かされるような文章もあって、技術を学ぶだけでなく心に響く本でした。

ぶっちゃけ手については記載が少ない。手についてはモルフォ人体デッサンの方が良い。

 

 

そして今読んでいるのはこれ。

全然やさしくないと評判の「やさしい人物画」です。これ読んでも人物画をすぐ描けるようになんてならない笑

ある程度絵を描いていてこれからさらにガッツリ努力する人に向けて、非常に丁寧に、プロとして人物画の心得を説いている感じ。

時代が古いので少々今の時代感と合わなくなっている内容もありますが、本質的なことを心を尽くして伝えようとしている文章に胸が打たれます。

ここに描いてある技術を習得するのはなかなか骨が折れそうですが、逆にずっと使える指南書になってくれそうです。

 

 

人物画は沼だなあと思う。ちなみに日本の美人画の描き方は、個人的にこの本が一番良かった。

 

まだまだ練習中ですが、この絵の手とか勉強する前よりかなり良くなったと思うし、


今描いている途中のこの絵も、顔の立体の意識が前より良くなったと思うし、

 

こういうドローイング類も少しずつ練習の成果が出てきてるんじゃないかと思います。



もっと手練れを目指して頑張るぞ!