前回、初めての課題としてユリを描いた話を書きました。
次はと言いますと……
「風景制作」です!
日本画専攻者(30名弱)全員で、千葉館山にスケッチ旅行に行きました。
各々がいいなと思う場所をスケッチし、夜には教授からの講評を受け、翌日続きのスケッチをして帰ります。
一日中スケッチできる!贅沢です。
で、このスケッチをもとに日本画制作を行います。
日本画の画材は特性上、野外で仕上げるのは難しいです。
チューブに入っていないため、絵の具を練るような作業が毎回発生します。
(一応チューブ絵の具は発売はされているものの、質がだいぶ異なる)
水彩やアクリルと比べてもスピード感がないです。乾き待ち時間が発生します。
そんでもってアクリルや油絵に比べると、修正がしにくいです。
このため、「スケッチ→再構成(下図作成)→本番」が制作の基本的な流れになります。
今私が描いている色鉛筆画も、画面で色を混ぜていくところや大幅な修正がしにくいあたりが日本画に似ているので、同じような流れで描きがち。
日本画は原寸大下図を描いて、念紙(カーボン紙のようなもの)で本番の紙に写して、その線を墨で描いて、やっと色を載せていくので、何度も同じものを描く感じになります。(もちろん別の描き方をしても良いけど、最初に習う基本に忠実なやり方だとこうなる)
めんどくさい作業ですが、結局これが一番失敗の少ない描き方のように思う。
一枚の絵をちゃんと仕上げるには、めんどくさがっていてはいけないのだ…!
何度も写すうちに余分なものが削ぎ落とされていく印象もあり、精神統一的な要素も孕んでいるのかもしれない。
さて、この風景制作ですが、私は海を描きました。
全体的に海を描いた人が多め。

※絵の写真がないので関係のない海っぽい絵を載せる
いやぁ、頑張って描きましたけどね!今思い出すと拙さを感じる絵を提出しましたわ!!
講評の時に言われた中で印象的だったのは3つ。
①「簡単に思わない。よく観察する。」
全てにおける基本。観察です。
こんな感じだろうと安易に納得せず、よくよく観察すること。
その物を知ること。
絵として省くにしても、知っていなければリアルな重みが感じられる絵にはならない。
②「リズムをうまく使うと良い。単調なものと変化していくもの(増大、減少)。」
一定の反復が単調なリズムを作るとしたら、そこに増えていく(もしくは減っていく)動きを足すと、絵の中にリズムの変化が見える。
絵に合わせてリズムをうまく使いなさい、という話。
これ難しいんだよな。
単調さを出すことも、絵の世界の中に変化していく動きを出すこともできるから、自分の描き出すテーマに合わせてうまく使い分けていきなさいってことだと受け取りました。
が!これを!!風景制作で言われる難しさよ!!
みんなもそれぞれリズムの出し方を考えてみてね。きっとそういうのが個性になる。
③「生き物として捉える。動くものとして。」
これ、今見返してハッとさせられています。
風景を生き物として捉えるって。え。すごくない?
この言葉は海を描いたからこそ出た言葉ということもあると思います。
海、空、そこにある波や風の動き、全部を一つの生き物のように捉えてみる。
そうイメージすると風景を全く違ったものに捉えられるように思うし、描き出す絵も変わってくるような気がします。
「海と空が一体になった、一つの世界を作るように」とも言われました。
一つの空気感を作るというのは、最近の私が描きたいテーマでもあります。
以上です。
いかがでしたでしょうか。
テクニックよりも表現における指摘が多いので、少々抽象的ですね。
正直テクニックに関しては本を読んだ方がいいと思う(笑)
テクニックと表現力、両方身につけたい。
次回のこのシリーズは「生き物制作」となります!
お付き合いいただければ幸いです。