前に描いていた、美大で学んだことのリニューアル版です。私の思い出を綴る形式。
果たして面白いのか!?
まあ私が変に講釈を垂れるより、私の経験や教授の言葉を書く方が、読んだ方それぞれが絵に対しての考えを深めるきっかけになるのではないかと思っています。
よろしくお願いします!
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美術大学に入って最初に描いたのは百合だった。
後から知ったことだが、日本画専攻者は百合を最初に描く大学が多いようだ。
入学前に描いていた受験の絵は、ひたすらデッサンや静物着彩だった。
花瓶に花が入っているものを多く描いたので、花は比較的慣れたモチーフである。
予備校時代と同じような感覚で百合をスケッチし、日本画の材料の使い方を教わりながら描く。
スケッチはこれ。

(日本画の方の写真は残ってなかった。)
描き上げた絵は全員で順番に見て、教授から講評がある。
絵を並べた時点で「あ、違うな」と感じる力のある作品が何点かあった。
ただスケッチして描いただけじゃない、自分の感性を込めた絵。
百合に対してどんな思いを抱いたかとか、作者の芯の強さを感じるようなパワーのある絵が目立った。
並べてみると、自分の絵の貧弱さが気になった。
それと同時に大学ではこういうものを学んでいくんだ、と感じた。
きれいに描いた絵とかうまい絵じゃなくて、自分の個性や表現したいことを絵の上に現していく方法を学ぶんだ、と。
この絵の価値観に対する衝撃みたいなものは、卒業して10年以上経った今でも覚えている。
そして未だに追い続けている難しいテーマでもある。
ちなみに私の絵の講評は、背景に対する指摘が多かった。
全体の清潔感は良いものの、背景の色がユリを邪魔していると。
「花を取り巻く空間感を大切に。」
「バックが単調にならないよう、バックが空間として奥にいくような色を、思いついたタイミングでいいから入れていきなさい。」
そう言われた。
講評のメモは今でもとってあって、今読んでも大事なことばかり描いてある。売っている技法書は技術的な内容が多く、表現に対するアドバイスが書いてあることは少ないので、一生の宝である。
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女子美の日本画のインスタグラムを発見したので、見ていただけると雰囲気が伝わるかなと思います。今も一年生は百合を描いていますね。知ってる先生も写っていて、なつかしい気持ち。
絵をやる上で美大って行かなくてもいいんですけどね、私はお世話になったので、美大の良いところを言っていきたいと思っています。
美大のいいところの一つは人と比べられることです。
真剣に描いている人の制作工程を自然と見られるし、並べることで初めて自分の立ち位置が見えてくるというか。
人に比べられるのではなく、自分で比べて考えるっていう。
そういう意味でグループ展とか公募展に出すのも勉強になるなと思う。
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