お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

美大でデッサンは習わない

前回告知したように、美大の話を書いていきます。

今日はざっくりと美大のカリキュラムの話。

しかし、これは私が経験をもとに私の主観で書いたものなので、大学や科によって違うと思うし私フィルターを通した語りであることを承知の上、お読みいただきたい。

 

 

美大って絵ばっか描いてるんでしょ?」とか「遊んででいいねー」なんて言われたことがあるんですが、皆さんもそう思います?

実は絵だけ描いてりゃいいというもんでもないし、それなりに忙しいんです。

まず、「大学」なんでね、教養科目の単位も取得しないと卒業できません。語学とか、社会学とか、文化学、科学、経済学、哲学、そういうの。何を取るかは選択はできるけどね。語学は必修だった気がするな。あと体育もあったわ。

それとは別に専門的な内容の座学の単位も必要です。色彩学とか美術史とか解剖学とかそういうのね。これももちろん選択はできます。

そして必修の実技。実際に制作する授業ですね。平日の午前もしくは午後の2限分全部がこの実技に当てられます。必修なので選択の余地はない。

 

90分授業で1日5限まで枠ありますので、例えば1限2限が実技だとしたら3、4、5限の中で教養科目と専門科目の授業を履修することになります。

ここに教員資格や学芸員資格を取るための授業も取ろうとした場合、ぱんぱんです。

美大以外に進学した友人が、「授業を三日間に集めて履修して残り四日はフリー!バイトする!」なんて言っていましたが、そういうのは無理。夢のまた夢。

 

 

さてタイトルに書いたように、デッサンを習うような授業はありません。

実技の授業は、私の場合は日本画専攻だったのでひたすら日本画作品の制作です。画材の扱い方、自分の作品作りや模写を行います。

では、デッサンはどこで勉強するのか。

 

予備校です。

受験時にデッサン力を見られるようなテストがありますので、多くの美大生が、入学前に美大受験を掲げる予備校や画塾に行って、勉強してるんですねー。私も予備校にも行かせてくれた親には本当に感謝よ。。

美大入試は「君の絵は光るものがあるね!才能があるよ!」って合格が決まるんじゃなくて、しっかり基礎力を仕上げてきてるかどうかと学科試験の総合点で合格不合格が決まります。加えて発想力を見る試験をする大学もある。そこは様々。

だから、デッサン力をあげたいって人は美大受験もやってるような画塾の一般向けコースで学ぶのも手だと思います。

余談ですが、私が予備校に行っていたときは「とにかく描く!」「描いてフィードバックを受ける!」って感じの指導でしたが、最近はもっと理論を説明してレジュメとか渡してやってるって予備校の先生が言ってました。いい方に変わっていくのは嬉しいね。

 

まあそんな感じなので、大学では一定のデッサン力があることを前提に授業が行われます。

たまーにデッサンを提出する機会はありましたが、特にフィードバックはなく、指導のための提出というより、大学という組織の都合上必要な、単位認定のための提出物の一つだったように思う。

とはいえ、デッサン力は制作の上で必要でもあり、意図してやったわけではない形状の狂いや気持ち悪く感じる狂いがあれば、しっかり教授に指摘されます。

だから大学では「デッサン=個人で鍛錬するもの」でした。

大学卒業した後も鍛錬が必要で、ずっと磨いていかなきゃいけない部分だなーと思います。

 

ざっくり美大のイメージが伝わったでしょうか。

しつこいようだけど、これは私個人の経験だから!美大という主語がデカすぎる気もするけど、最初にも断ってるから許して。「うちの大学はそんなんじゃねーよ」っていう苦情は受け付けません。「うちのはこんなんだったよ、違って面白いね」は歓迎します。

 

今回は最初なんで概要説明みたいになっちゃったけど、今後も美大で学んだことシリーズとして更新していきたいのでよろしくです。

 

 

 

 

さて!ここからは私の話です。

かなり急がないと絵が仕上がらないなあと焦っています。やべーやべー

できることを全力でやるしかない!そのためにもコンディションの維持が大事!

 

学級閉鎖とか園のイベントとかなんやかんやでバタバタしてて、色々なことが目について気になったりして、メンタルパンクしそう!って思って気づいたのが、最近ジャーナリングサボってたなってこと。

 

ジャーナリングっていうのは頭に思い浮かんだことをひたすら書くこと。書く瞑想とも呼ばれていて、なかなかに「整う」んです。心が。

毎朝起きて10〜15分くらい書いていて、読み返したりもしないんだけど、朝起きておそらく脳が一番クリアな時に書くと勝手に脳が最適解を出してくれるというか、スッキリするんですよね。

思い浮かんだことをダラダラ書くだけなんで、内容がない時も多いのため、忙しいとついおざなりにしてしまうんですが、サボった時ほどコンディションが悪くなりがちなことに気づいたんで、ちゃんと自分のためにジャーナリングの時間を投資してあげなきゃなという所存です。

 

日々、一日中制作したいという熱望と、お金を稼げる自分になりたいという焦燥と、家族の時間を大切にしたいというあったけぇ感情と、自分を労わりたいという自己愛のぶつかり稽古ですわ〜。時間の使い方のバランスって難しいね。

 

ダリア進捗。ざっくり色が入ったのでここから描き込み。