5月です。植物のパワーがすごい季節。
日本の暦では、1、2、3月が春、4、5、6月が夏、7、8、9月が秋、10、11、12月が冬と言われてます。太陽暦は太陰暦とおよそ1ヶ月差があるので、現代でいうと2月に春がスタートして一月ずつずれていく感じでしょうか。
でも実際には、春って言ったら気候的に3月くらいからな気がするし、夏のイメージは7、8月、秋は10月くらいから、冬は特に寒い12月以降って感じがします。
この間植物の姿を見ていたら、ふと暦の春夏秋冬が腑におちた感じがしました。
梅、桜や桃、そして小花たちが咲き始める芽吹きの季節が春(2、3、4月)。
緑が生い茂り色濃くなっていく、葉っぱの生命力が伸びる夏(5、6、7月)。
植物の生い茂りがピークに達し、成熟期へ向かう秋(8、9、10月)。
草木が寒さに耐える準備をし、春の到来まで待つ冬(11、12、1月)。
そう考えたらぴったりだなーーって。
日本の暦は中国の暦が輸入されて定着したものだと思うので、厳密に言うと違うのかもしれませんが、日本人の生活と植物の関係性の深さを感じた出来事でした。
5、6、7月の生け花の花材って瑞々しい葉物満載ですごい好きなんですよね。あの植物たちを季節に分けろって言われたら確かに夏だわなって思う。そして瑞々しい植物を生けると部屋が少し涼しくなったような気がする。
8月に入るともう花屋的にも暑さに強い花が取り扱いメインになってくるので、7月までとはまたちょっと違うのよな。南国感が強くなってくるというか。
そして、thisisgalleryを通して植物の絵のオーダーをいただきました!
本当に嬉しい。
掲載許可をいただいたので、載せます。
ポストカードサイズ。飾っていただいた時に心地よいよう、光と空気感を綺麗に出せるよう意識しました。
モデルはヒメリュウキンカ。宝石みたいにきれいな花だと思っていたので、その感じを出したいなと思いながら制作。
この作品は不思議と描いていてすごく気持ちの良い絵でした。
私の場合、絵を描いていると大抵「なんか違う気がして苦しい」みたいなターンが来て、それをどーにかこーにかこねくり回して落ち着く、ってことが多いんですけど、今回はそれがなかった。スッと世界が定まった感じ。
良い作品になったと思います。気に入っていただけているといいな。
描かせていただいて感謝でいっぱいです。
一つ一つの縁を大切に、丁寧に進んでいきたいと思います。