お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

スケッチと春宵十話

現在、2月の展示に向けて桜のスケッチをしています。

もちろん今は桜の季節ではないので、以前に撮り溜めておいた自身の写真の中からピックアップして描いています。

写真を見ながら描くのはNGだと考える方もいらっしゃいますし、写真があるならもうスケッチしないで直接本番に入ればよくない?と考える方もいらっしゃるかと思います。

前にも少し描いたのですが、私は写真を見ながら描いてもいいと思う派です。ただし、それは自分が撮ったものに限っています。本物に触れ、その時五感で感じたことを絵に取り入れたいからです。写真を撮る際にもその「感じたこと」を記録できるような撮り方を心がけています。

一方で、本物を見ながら描けるのであれば、それに越したことはないとも思っています。

裏側はどうなっているのかなーとか簡単に確認できますからね。多くの情報を得られます。

 

写真を見ながらでも、本番にすぐ入らずスケッチを挟むのは、情報を整理しているからです。

写真は多く写りすぎているところとあやふやになってしまっているところがある。ゆえに絵にする上でいらない部分を切り捨て、欲しい部分を補う作業をスケッチという形で行っています。単純にその物の構造を理解するためでもあり、自分が描きたい美しさを抽出するためでもあります。

このスケッチが終わった後、画面構成を練り、本番に入ります。

お楽しみに!

 

 

さて、最近、岡潔の春宵十話を読みました。

岡潔は伝説的な天才数学者で、当時世界の数学者の誰もが手に負えなかった多変数函数論の三つの大問題を一人ですべて解決した人、だそうです。
5年以上前に林修先生が紹介していた時から気になっていたのですが、数学者の書く文章は固くて読みにくいのではないかという偏見があり、いつか読みたいと思いつつ手をつけずにいました。
最近になって、何やら教育についても書いているらしいと知ってより興味が湧き、やっと手に取った次第です。
実際に読んでみると、文章が美しくて驚きました。読みやすい。そして何より「情緒」を大切して数学にも挑んでいたという。え、数学に情緒?天才は言うことが違う、なんて思いながら読み進めていくうちに、どんどん引き込まれて、教育のあり方や自分の人生をもう一度見直す深い問いを投げかけられたような気持ちになりました。正直(時代もあるのでしょう)全てのことに同意したわけではないのですが、岡潔の鋭く深い視点に触れたことで、私自身もっと意識を深め、世間から見聞きした情報の受け売りではなく、自分の「情緒」を育てなければなと感じました。子供達への対応も然り。
この本からは、もっとたくさんのことを受け取ったのだけれど、私の中ではまだ処理しきれていなくて、今書けるのはこれくらいですね(笑)興味を持った方はぜひお読みください。
次はリルケの本を読んでみたい。
 
 
ブログに関しては、もう少し更新頻度を上げたい。これしょっちゅう言ってるな。
週一、活動報告やその週に私が感じたことなどを書いていけたらいいなと思っているのですが、いかんせん自由な時間が少なくて、その時間を何に充てるかと言う優先順位に悩みつつ進んでいます。
たまにしか更新のないブログなのに見に来てくれる方には本当に感謝です。
また、ブログを続けてくれる方にも感謝です。それなりに長くブログをやっている中で、辞めていく人もたくさんいました。好きだった方の近況をもう知れないというのはさみしいものです。だからこそ続けてくれている方々、本当にありがとう。