前回宣言したように、色鉛筆画を私がどんな風に仕上げているかを記事にします。
まずはどんな絵にしようかなというのを考えてラフ画。
なんとなく頭の中にあるイメージをざっくり描いていきます。
いくつか描いて良さそうなものを選びます。スケッチをしたり資料集めをしているうちにアップデートされることもあり。
次にデッサン、スケッチ。
スケッチブックに鉛筆でモチーフを描きます。
人物に資料はありますが、全く同じポーズではないので、脳内イメージに近づけつつ違和感がないようにここで調整します。
花や鯉のぼりも。
次はスケッチをコピーして位置決め。
拡大・縮少コピーで大きさを調整し切り貼りして位置を決めていきます。
次に色決め。ラフの段階である程度考えていますが、本格的には構図が確定してから色決めをします。
修正がしやすいのでアクリル絵の具を使用。
写し。
トレーシングペーパーの裏にパステルを塗って、表からなぞります。
ここから色鉛筆画スタート。
私の場合、色鉛筆画がスタートするまでが長い。
私は最初から全体的に色を入れていくタイプ。
端から順に仕上げていく人(写真そっくりに描く人はこの方法が多いですね)や、一色で全体を塗ってから次の色を混ぜていく人(3色、5色といった少ない色数で描く人はこの方法が多い印象)もいます。
後者は私もやってみましたが、「絵のタイプによってはいいかも」と感じたもののしっくりこなかったので、結局今のやり方がメインになっています。いろいろ試してそれぞれの良いところを知っていきたいですね〜。
こんな感じでだんだん色がのっていきます。
私はファーバーカステルのポリクロボスと、トンボの色辞典という色鉛筆を使っているのですが、最初はポリクロモスで色をのせていきます。ポリクロモスの方が柔らかく発色が良い。
これくらい色が入ったあたりから色辞典を使い始めます。
色辞典は硬くてあまり発色が良いとは言えないのですが、ニュアンスカラーが多く、淡い色で紙の目をつぶすようにしっかり塗りたいときや、細かい線を入れて画面を引き締めたい時に重宝します。
顔まわりや小さな花のあたりが引き締まってきました。
あとは加筆を繰り返して、色味をしっかりのせたり、明暗を調整したり。試行錯誤です。
で、最終的にスキャンしたのがこれ。無加工です。
アナログ画なので、実物を見ると角度によってもう少し色合いが濃く感じる部分もあります。
前段階の方が色がドラマチックにみえてよく感じる方もいるかなと思うんですが、今回の絵のテーマが未来、平和、祈り、光と言ったものなのでこういう感じに仕上げました。
次はドラマチックな作品も描いていきたいですね〜。
以上、私はこんな感じで描いています!
使用画材