お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

則天去私と月見

引き続き桜をスケッチ中。

少しずつ精度が上がってきた。

 

 

夏目漱石の言葉として、「則天去私」というものがありまして。

すごく気になっているワードです。

 

辞書によると

『天にのっとって私心を捨てること。我執を捨てて自然に身をゆだねること。』

『小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。▽「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ること。』

とあります。

 

絵を描いていく上でも、私には必要な言葉なのかも。成功している人が羨ましくて悔しくなったり、キラキラな自分を演出したいという欲が出たり、なんかこう。。。自分自分しちゃってる時って、自分の醜さがね、周囲に漏れ出ちゃう感じがするんだよね。それなのに綺麗を繕ってるのが余計に野暮ったいというか。

キレイな自分を見せようとするの辞めたい。でもやっちゃう。そんな私です。もっとポンコツを隠さない奴でありたい。ポンコツな努力の人でいたい。

 

絵もね、上手く見せようとか思いすぎちゃうとよくないね。完成度はあげなきゃいけないけど、自分の欲を入れるとよくない。主張と欲は別だよ。あと有名になってやるみたいな欲は活動のエネルギーとしてはありだよ。絵自体には欲を入れない方がいい。損得抜きして真美を求めるのが則天去私かなと思う。

 

 

 

話は変わって、先週はお月見をしました。

あいにくの曇り空でしたが、無月は無月として雲の上の月に思いを馳せつつ、ススキを飾って月見団子をベランダで食べました。うまい。

虫の音が響いていて秋だなぁとしみじみしました。朝晩の涼しさが心地よい。

プランターに植えてある綿の花が一つだけ咲いていて、お月様の代わりみたいで風流でした。

 

そういえば、私の感性にヒットする素敵なかぼちゃ畑を見かけたので、後日意気揚々とカメラを持って出かけたら、全部刈り取られていました。oh...収穫の秋...

秋は蜘蛛が大きくなるのがマジで本当に凄まじく嫌なんですが(蜘蛛苦手。他の虫はまあまあ平気)、涼しくていろんな木の実がなってて実りもあってでもなんかちょっぴり切なくて、いいですね。