お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

色鉛筆アートマーケットを終えて

2024色鉛筆アートマーケット、終了しました!

来ていただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 

初めての公募グループ展、絵は売れませんでしたが、とても勉強になりました。

もうほんとね、すごい人ばっかりだから。

 

正直に言うと最初に在廊した土日の後の三日間くらいは、打ちのめされちゃってかなり沈んでました。自分はこんな中でやっていけるのかなとか、画家としてお金を稼ぐって大変だなとか、頭では分かってはいたつもりだったけれど、実際に直面してみて実感が湧いたことがいっぱいあって、画家としてやっていく!やっていける!って思っていた自分の驕りっぷりが恥ずかしくなりました。

3日間くらいはメソメソ悩んでおりましたが、悩みまくったおかげで沈みからは回復しました。簡単に諦められないし!だったらやるしかない!

しかし収益化に関しては頭を抱えているところです。稼げるようにならんと続けていけないのよ。我が家の財政事情的に。

 

 

 

展示を通して学んだこと

今回見ていて、売れる絵はファンのいる方の絵だなと感じました。著名な方のものや、教室をやっている方のもの。他の場所でもガッチリ心を掴んでいる人の絵。ふらっと入ってきてその場で気に入って買っていく人がいるという感じではありませんでした。

 

展示は買うかどうかという視点でなく、使えそうなカットを描ける人はいないかというような仕事目線で観にくる方もいるとのこと。その場合は、あまり書き込みすぎていないものの方がよかったりすることもあって、見る人によって求めている絵は違うんだということを学ばせていただきました。

 

また、遠方から先生の絵を見るためにいらっしゃるお客様もいて、普段から愛情のある指導をしているんだろうな、信頼されてるんだろうな、と眩しい気持ちで見つめました。

 

 

 

これからのこと

自分の絵を今後どういうものにしていきたいかってことも改めて考えました。

同じ画材の素晴らしい作品を前にして、私の特色はなんだろう、私が他の作家さんとは違う感性で好きなものはなんだろう、と考えました。

やっぱりもっと「和」の方向にいきたいなと思う。あと人物画に力入れたいな。植物は好きなので入れていきたいけれど、人物メインの絵を練習していこうと思います。

私なりの和の人物画、目指そう。夜子供たちが寝静まった後は練習時間とする。寝かしつけ時の寝落ちに注意だ。

あとオンライン講座作りね!そっちも探求中です。

 

 

展示をして良かったこと

落ち込んだりもしたけど、良かったことしかなかった。

額装の勉強にもなったし

名刺も作ったし

ポートフォリオも作ったし

展示の空気を肌で味わえたし

お客様にも会えたし

作家さんたちと知り合えたし。

 

作家さんみんなすごいいい人でさ。。絵も美しいし(やっぱり原画は画像以上に良い)、気さくだし、いろんなこと教えてくれるし。ああいう風になりたいね、私も。

がんばります!!応援よろしくお願いします!!

描いた絵のお話

色鉛筆アートマーケットに展示している作品のお話をさせていただきます。

 

私がこう思って描きましたよ、と言う話をしますが、こう感じてくれなきゃいやだってわけじゃなくて、見た人が自由に感じて欲しいと思っています。いろんな解釈ができるって言うのはそれだけ幅広くヒットする絵だと思うので、それはそれで嬉しいのです。

さて、今回は三作品全て植物を描きました。

共通する私の中でのテーマは「神さまのいるところ」。

 

 

まず一作目、「桜」

桜の語源には、さ=田んぼの神様、くら=座るところ、という説があるそうです。春になると山から里へ田んぼの神様が降りてくるので、神様の宿る桜の木の下で歌ったり踊ったりして豊作を祈ったのが花見の始まり、なんていう話を聞きました。

そのイメージを絵にしたのがこの作品です。花見の宴に微笑む神さまのように優美で雅な雰囲気を目指しました。

 

 

「神秘」

ダリアの蕾が鮮やかに開いていく姿を描きました。小さな蕾からたくさんの花びらが溢れてくる姿はまさに神秘的。命のエネルギーを感じました。

 

「ゆりかご」

ころんと丸い花姿。中に何か大切なものを包んでいるかのように見えました。花がやがて種を作ることを思うと、赤子を優しく抱える姿にも見えました。

ユッカ系の花だと思うので、日本に自然に生える植物ではないのですが、日本的に表現したいな〜と思いました。なってるかはわからんけど。

日本の湿潤で美しい空気感を出したいと思いながら取り組みました。

 

 

2024色鉛筆アートマーケットは2月18日までなので残りわずかです。

先週の土日も在廊いたしまして、もう本当に、色々勉強になりました。周りの方々がすごいので内心打ちのめされもしたけどそれも含めて勉強にしかならん!

会期が終わりましたら、展示の感想も書かせていただきます。

色鉛筆アートマーケット開催のお知らせ

色鉛筆アートマーケット、始まりました。

gallery-dazzle.com

私は土日に在廊の予定です。

在廊中にお会いできる方がいらっしゃると嬉しいなと思いつつ、話しかけられたくない気持ちもわかるので(←買い物中ショップ店員さんに話しかけられるの苦手。でもめっちゃ相談したい時に限って店員さんいない笑)、気にせずゆっくり見ていただきたいです。お話気分の方はお話ししましょう!

 

今回展示させていただいているのはこちらの3点!

額装込み25,000円で販売しております。

もちろん見るためだけに入ることのできる展示だから安心してね。

 

 

展示会では北星鉛筆さんの新製品、大人の水彩色鉛筆がお試し&購入できるようです。

これは…!私もお試ししたい…!

まだ搬入の時にしかギャラリーにお伺いしていないので、楽しみです。

 

 

ちなみにポートフォリオも作って置いてあるので、興味のある方はぜひ見ていってくださいね〜

 

展示のお知らせ

宣伝です!

 

色鉛筆アートマーケット

garelly DAZZLE(東京メトロ銀座線外苑前近く)

2024年2月6日(火)〜2月18日(日) ※12日(月)休廊

12:00~19:00 最終日~17:00

こちらに、ブログでも途中経過を少し載せていた植物画新作3点を展示&販売致します。

お時間のある方はぜひ!

 

ちなみに載せていた途中経過って言うのはこの画像↓

どんな仕上がりになったかは、展示会が始まってからお見せしますので、お楽しみに。

 

 

土日は在廊したいなと思っています。

在廊できるよな…?もしできなくなったら告知します。

 

展示会中は宣伝強化週間として、展示会関係の記事をちょこちょこ出します。描いた絵の解説とか。

会期が終了したらまたいつもの感じの記事に戻るのでご安心ください。

 

ではでは、よろしくお願いします!

【評価に囚われずに絵を描く】

今日は「人の評価を気にしすぎる必要はない」というお話。

実はこれも美大の先生に教わったことの一つでもあるんです。

 

先生の体験談。

先生の先生は、現代日本画の巨匠にあたる方でして、大きな美術館で展覧会も行われるし、画集も販売されるし、シルクスクリーンの複製作品でも割といいお値段で売られているような方なんです。その大先生に作品が酷評されたことがあったそうな。

その時「なにくそー!」と思ったものの言い返すことはできず、飲み込んだそうです。

 

時は過ぎ、先生が個展を開く際、大先生に酷評された絵も展示することにしたそうです。すると来ていただいた方から「この絵素敵」「これいいねぇ」という言葉をたくさんいただいたんだそうな。

そんで先生は「やっぱりいい絵じゃん!ほらみろー!」って思ったそうです。

 

先生はその大先生からたくさんのことを学び、感謝しているそうです。

でも、たとえ信頼している人からの意見でも、自分が「そんなんことない!」と強く思うのであれば自分の感性を信じても良い。人の好みは違うから、誰かにダメだと言われても、自分が気に入っている絵や感性は大切にした方が良い。

先生はそんな風に言っていました。

 

 

 

また、別の先生がこうも言っていました。

「誰にどう評価されるより、自分の好きな作品を一つずつ増やすのがものづくりの基本。」

「無心になって描けるものって大事。」

 

「自分の好きな作品を一つずつ増やすのがものづくりの基本」って言葉、すごく良い。

ワクワクしながら創作をする気持ちを思い出させてくれるし、造形活動を楽しむことにスポットを当て直してくれる言葉だなって思います。大好き。

しかもプロとして制作してる人がこう言うんだから信じてもいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

最近五味太郎さんの「じょうぶな頭とかしこい体になるために」という本を読みました。

この本は、子どもたちの疑問に五味太郎さんが答える形式で書かれているので、小中学生くらいを相手に書いた本かなと思うんですが、独自の柔軟かつ具体的な回答に大人も考えさせられる内容です。子育て中、何か子どものことで悩みがある方にも役に立つんじゃないかなと思う。常識や凝り固まった価値観をほぐしてくれる。

 

この中に絵について書かれたページがあります。

以下、一部抜粋。

『絵を大切にする人は絵のうまい、へたを言いません。よい絵、よくない絵という言い方をします。』

『絵をうまい、へたで見る人はその技術ばかりを見ている人です。そしてそれは多くの場合、すでに評価の定まっているいわゆる「よい絵」「上手な絵」「名画」「名人の描いた絵」ということになっている絵などにどのくらい似ているか、近づいているかで判断されます。』

『絵や歌は個人の感情、感覚、考え方などを表現するためにあると考える人は、うまい、へたの判断をする必要はありません。他からの評価を気にするべきではありません。よい絵かどうか、つまりその目的が成功してるかどうかを気にするべきです。そして他からの評価もその方向であるなら素直に受けとめたほうがよいと思います。』

 

もちろんひたすら技術の高い絵を描きたい人もいるでしょう。五味さんも本の中で言っているのですが、技術を上げること自体にも大変な努力が必要です。その努力だって賞賛に値します。

大切なのは、自分の絵が何のためにあって、どう描きたいのかだと思います。

他人の価値基準による評価ではないのです。

人からの評価を気にして、自分の絵を見失ってしまったら、元も子もない。

ぜひ、自分が好きな「よい絵」を目指してほしいと思います。

 

 

 

前回の美大で学んだことシリーズはこちらから。

seitua.hatenablog.com

今年の目標

あけましておめでとうございます。

能登半島地震、心が痛みます。多くの人の無事が確認され、大切なものが守られることを祈ります。

 

 

今年の予定・目標

  1. 2月の展示、頑張る
  2. 北星鉛筆のコンテスト出す
  3. 七五三の絵を描く
  4. オンライン講習動画作る

です。

 

1.2月の展示、頑張る

すごい方々と一緒に展示させていただく機会なのでドキドキです。頑張ります。がんばれ、私。

 

2.北星鉛筆のコンテスト出す

去年は忙しい&別の制作があったんで出さなかったんですが、今年は出したい。

現段階では七夕をテーマにしようかと思っている。

 

3.七五三の絵を描く

子供の絵の依頼を受け付けている身として、オリジナリティある七五三絵を制作したいです。こんな絵にもできますよっていう見本絵制作。魅力的なものにしたい。

 

4.オンライン講習動画作る

講師業やりたくて。でもまだ子供も小さいから急なお休みとかあると困るし、オンライン習い事のサイトで動画を投稿したいと思っている。

 

私の理想は、自分の絵がバンバン売れて売れっ子作家になるっていうイメージよりも、自分の絵を見た人に「私もこんな絵描きたい!」って思ってもらって絵を描くのがどんどん楽しくなっていってもらいたいっていうイメージなんです。いや、もし自分の絵がバンバン売れたらすごく嬉しいし、この先どうなっていくかは分からんけどね。

絵を描いて人生が豊かになる人を増やしたい。だからあっと思ってもらえる魅力的な絵を描けるようになりたいし、勉強して技術を身につけて教えられる人になりたい。描くことの楽しさを伝えられるようになりたい。

 

現時点で考えていることはこんな感じです。目指しつつ、柔軟に。

 

 

 

お正月はここ最近で一番のんびり過ごした。朝だけは早く起きて絵を描いたりしたけど、日中はゆっくり。おせちがあるからご飯の支度も簡単だし、時間が取れた。

子供が生まれてから封印していたゲームも一日30分解禁した。子育てに良くないから、と思って我慢してたんだけど、少しは楽しみがあった方が心の余裕も生まれていいなと思った。どうぶつの森みたいなほっこり系ゲームをやってる。

子供もピクミンの話を園の友達に教えてもらってきて歌を歌ったりしてるので(我が家にはピクミンはないのにめっちゃ詳しくなってる)、時間を守るとか、ゲーム中でも暴力的な言葉遣いをしないとか、ゲームとのよき付き合い方を教える必要があるのかもなぁ。

 

神社に向かう道すがら、こぼれるように咲く山茶花が美しかった。こういうのも描きたい。

今年もよろしくお願いします。

 

2023年振り返り 画家活動の開始

今年も一年お世話になりました。

2023年は下の子も入園し、画家活動をスタート!

ということで、個人事業主登録して仕事として絵を描いていこうとした訳ですが…、実際は全く稼げませんでした。かかった経費は6万円くらいですかね。最初は小さく始めようと思ったのであまり経費はかけないようにしてましたが、赤字です。

 

今年の大きな動きといえば日美展の色鉛筆画部門で最優秀賞、日本農業新聞社賞をいただき、国立新美術館に絵を展示したことでした。

 

あとは、こちらのお子様とお祖父様の肖像を描かせていただいたこと。

依頼形式で描くにあたって色々と学ばせていただきました。お子様の似顔絵(お子様でなくても可)は随時受け付けておりますので、興味のある方はBASEショップをご覧ください。

 

ThisIsGalleryの方では引き続き作品を販売をしております。オーダー絵も承ります。


ショップ、SNSリンクまとめ

https://lit.link/inoueseiko

 

来年は2月に東京での展示を控えております。活躍されている色鉛筆作家さんも参加するグループ展ですので、見応えがあるのではないかと思います。

gallery-dazzle.com

私も見劣りしない作品になるよう頑張って制作中です。詳細はまた改めて。

ちょっと緊張している。

 

 

今年は子供が体調不良続きだったので、私も活動できないことが多かった。園を3分の2は休んだんじゃないかしら。水分も満足に取れなくて3日連続で小児科に行ったりもした。常連すぎて、受付の方にも診察券を出す前から名前を呼ばれるようになった。

今はだいぶ落ち着いてきたけれど、ちょこちょこ病院に行かなきゃいけないことはまだまだあるし、一人はアレルギー持ちなので日々の掃除に気を遣う必要があって、なかなか自由に時間が取れないなというのが正直な感想です。身体の弱い子の親御さんは本当に大変だなと実感しました。

 

大変なことばかり書いていると子育てってまじきついって思われちゃいそうだけど(実際きつい時もあるけれど)、私の場合それ以上に幸せももらっているので子育てに悪いイメージを持たないでくれると嬉しい。子供のエネルギーを見ていると本当に尊さと美しさを感じる。

とはいえ、これはあくまで「私は」の話。キツさを感じることなく子育てを楽しめる人もいるし、本当にいっぱいいっぱいで苦しんでいる人もいる。子が生まれたからって急に母性父性が勝手に湧いてくるとは限らんのだから、周りの人が勝手な「普通の親」像を押し付けて追い込まないでやってくれよ、と心から思う。そうしたらもっと子育てしやすい社会になるんじゃないかな。

 

さらに言うと今年は夫も体調を崩した。それもあって私も早く稼げるようになりたいと感じた。仕事で無理しすぎたのもあると思うから。夫は快方に向かっている。

子供の体調がめっちゃ悪くて、夫も子育てに参加できる状態じゃなくて、でも私も稼がなきゃって焦って、どうやら私もストレスが積もっていたようで夏頃には手足が痺れるようになりました。ちゃんと病院行ったから1ヶ月で治ったけどね!

 

焦ってもいいことないから、できることを粛々とやる。

今年のおみくじは「うまく行かないけど静かに耐えろ。誠実に過ごせ。誰も見ていなくても神は見てる」的なことが書いてあったけど、確かにそうだったね。静かに誠実に物事を進めるのが一番だ。

 

 

そんなこんなで、プライベートでは、自分がどうやったら心地よく過ごせるのかを模索したりしました。

「いつでも機嫌良く過ごす」という言葉をキーワードに、自分の機嫌を自分で取るよう意識しました。

日々の雑多なことに対して(家事とか掃除とか子供や地域に関する細々したことなど)、やると決めた以上のことをやらない、というのも心がけました。パーキンソンの法則によると仕事は時間の分だけ広がっていくものらしいので、自分の中で今日のノルマの終わりを設定するようにしました。詰め込まないように気をつけつつ。

健康のための筋トレをなかなか継続できないので(たいてい生理中にだるくなって中断する)、アプリを活用し始めました。下のリンク内の「継続する技術」というアプリです。これを使ってから体幹レーニングが続いている。おかげで子供二人の乗せた自転車(非電動)で坂を登り切れるようになった。

bondavi.jp

その他のアプリもシンプルでとても良いです。広告なし、無料で利用できます。寄付は募っている。

 

 

 

また来年、最初は新年のご挨拶と目標的な記事を書こうと思っています。

今年一年見にきてくださった方々、本当にありがとうございました。暗中模索の中、それがどれだけ励みになったことか。ありがとう。ありがとう。どうか皆様、良いお年を!