お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

描くスピードははやい方がいいか

美大で学んだことシリーズ。

 

前回の記事はこちらです。

seitua.hatenablog.com

 

 

今日は描くスピードについて。

 

美大生は受験の際、試験時間内に絵を描き上げる必要があるので、ある程度のスピードで描けるようになっています。

私の卒業した女子美術大学日本画の試験問題を調べてみると、静物画(水彩絵具使用)12号を6時間で仕上げるようになっていました。12号って言うのは大体60㎝×50㎝くらいです。

私の頃は、推薦入試(学校からの推薦状と作品を持参しての面接)と一般入試(その場での静物画制作と学科試験)だけだったんですが、今は何やらいろんな試験の方法があって自分で選べるようですね。自己推薦でポートフォリオ持っていったり、3時間で静物画描いて面接も受けるパターンがあったり、と女子美だけでも色々ありました。

 

 

話を戻しましょう。描くスピードについて。

教授は言いました。

「手がはやいからいいというわけではない。遅くても、描きたいものやその空気を捉えられる方が良い」

「大事なもの見つける前に絵を終わらせない」

 

作品を作る上で、なんとなくそれっぽくなったから絵を終わらせるのではダメだということだと思います。

自分が本当に描きたかったものが描けているのか。

その絵を描いたことで自分は何か新しいものを掴んだのか。

そういう自問自答を繰り返しながら制作することで、成長していく。

 

結構やっちゃうんですよね。手抜きというか、路線変更。

最初は明るく眩しい感じで描こうとしていたけど、なんかいい感じに落ち着いた雰囲気になってきたから落ち着いた絵にしちゃおう、みたいなやつ。

作品としてはそれなりな感じになるけれど、自分の絵を向上させていくことを考えたらもっと絵に向き合わなければならない。粘らなきゃいけない。

 

それと同時に、絵とずっと向き合っていると、自分の中の大切なものがじんわりと輪郭を持ってくることがある。こういうものが好きなんだ、こういうものを大切にしたいんだって気づく。試行錯誤を繰り返すうちに新しい発見があったり、今までできなかった描き方ができるようになったりもする。

だから「はやく終わらせればいいというものでもない」。

 

 

でも粘って描くと、描きすぎて汚くなっちゃった、とか、やりすぎてゴテゴテしちゃった、なんてこともありますよね。

「描きすぎた絵を数枚持っておくと良い」とも言われました。

自分がどこまで描き込めるのかを知り、どこでやめるのがちょうどいいかを知るには、一度描き込みすぎてみること。描き込みが足りていなかった人は新しい境地に行けるし、描きすぎていた人は経験で自分のちょうど良い塩梅を探っていける。

 

難しいね。私は今もどこで終わらせるか迷うことが多い。

筆を置くタイミングをどうしても決められない時は一度寝かせることにしている。数日間は絵を見ない。数日後パッと絵を見た時に良いと感じればそこで終了するし、何か気になればまた修正する。

この決断って結構負荷がかかるなーって思う。わかりやすい正解がないから。

 

 

 

 

ではスピードは全く必要ないのかと言われるとそんなことはなく。

プロとしてやるなら必須レベル。

趣味でやるなら必要ないかな。終わりまで詰める力はあった方が上達すると思うけど、別に速くなくていい。

 

大学でも一度だけスピードを必要とされたことがありました。

「少ない時間で一気に仕上げなきゃいけない時っていうのがあるから。そういう経験もしておくよう」と言って通常課題とは別に「一週間後までに人物二人を入れた絵、20号以上で提出ね」って急に言われました。

いや、課題がこれだけならまだしも、別に60号以上の制作課題があって人によっては座学系の授業もみっちり入ってる中で、一週間後に提出!?スケッチも水張りも何もしてないところから!?ってなりましたわ。

でも今になるとこの経験の大事さが身に沁みる。。。ありがとう先生。。。

 

 

スピードの大切さに関しては、前にも紹介したこの本にわかりやすく書かれている。

完売画家

完売画家

Amazon

納期のあるものだってあるし、食べていける分だけ稼ごうと思ったらスピードがないと無理っすね、本当に。

著者がスピードを上げるために行ったことも本に書かれています。

ざっくり言うと、道具を良い状態に保つことと完成系をイメージして描くこと。当たり前のことのようだけれど、効果は絶大です。私も完全に同意。気になる方はぜひお読みください。

 

 

ちなみに私のスピードはどんなもんかと言いますと、多分「普通」くらいです。

世の中にはものすごいスピードで描きあげる猛者がいっぱいいますからね。。。全然敵わないです。

でもこの前参加した風景画講座では、他の参加者の方から「この短時間でこんなに描いたんですか!?」と言われたので、一般の方に比べれば速いのだと思います。

私は制作においてスケッチとか構想にとってる時間が長いので、決まったものを描くだけならまあまあスピードが速いのかな、と。

でももっともっとスピードを上げたい所存であります。

 

 

 

 

 

 

ここからはいつものように私の個人の話です。

制作中の写真。

この絵については今は完成していますので、桜の絵とともに今週中に額装店に持って行きたい。2月の展示会に出すので、完成した全体像はその時にお披露目しようかと思っています。

額装ってなんか緊張するんだよなー。なんでだろう。予算内で良いのがあるかドキドキするし、決断を迫られる場でもあるからかな。

あと一点今月中に制作したい。がんばろ。スピードスピード!

 

 

最近『しずかなインターネット』なるものを始めた。読んでいるブログで紹介されていて、気になったので。名前は別名でやってる。

「いいね」や広告のないブログサービスみたいな感じ。しずかにひっそりやるのにちょうど良い。

描いている時に「ムード」というのを選択すると背面の画像が変わって音が流れるようになっていて、雨音とか川の流れの音とかが聞こえて、心地よい。瞑想感ある。だから公開せず個人的なログとして使うのにも良い。

ぶっちゃけこっちのブログでいっぱいいっぱいなので(笑)、そんなにがっつりしずかなインターネットの方をやる気はないんだけど、自分のメンテナンス用に使おうかと思っています。

 

昔とある仕事を辞める時、辞める日程を話し合いで決めた(会社側の希望で大体10ヶ月後になった)後、パワハラが始まりまして、その10ヶ月間が本当にきつかった!次の職場で人にも待遇にも恵まれたのでずいぶん癒してもらいましたが、いまだに古傷が痛むことがあってな。。。

その体験記を私側の非常に個人的かつ独断的な視点で紡ぐことによって昇華したいという欲。

非難したいわけではなく、私の感じたものは私にとって事実なので、それを形にすることで自分を癒したいという欲です。

しずかなインターネットはこういう行為をひっそりやるのにちょうど良さそうです。

インスピレーションを得る方法

今日も引き続き美大のお話。

 

前回の記事はこちら

seitua.hatenablog.com

 

前回はざっくりと美大のカリキュラムについて書きました。

通常の大学だとゼミ等が始まるまでは、毎日固定のメンバーと顔を合わせる機会って少ないかと思うのですが、美大は毎日実技の授業があるので、固定メンバーと日々顔を合わせることになります。私の通っていた大学の日本画専攻は大体30人くらいなので、本当に小中高のクラスみたいな感じ。

美大生は個性強すぎor絵ばっかり描いててコミュ障、、、なんてこともなく、過ごしやすい空間でした。絵が好きっていう共通項があるからっていうのもあるかと思いますが、すぐ仲良くなれた。

しかもなんかこう、、、変に群れることもなく、ノリはいいけど各々のペースを尊重してくれる個人主義な感じで、楽園のようでした。

まあこれはたまたま当たり年だったのかもしれないけど、人と違っていい世界、合わせなくても受け入れられる空気があった。

 

 

実技の授業が始まって、教授からこんな話がありました。

「表面的でないものの見方を磨くこと。それが発想力、創造力に繋がります。」

その方法として、

  • 「絵を描く対象、相手、ものの気持ちや生き様について考えること」
  • 「見えない部分を大事にすること」
  • 「五感をフルに使うこと」

などが挙げられました。

 

 

日本画の最初の課題作品はユリの花だったので、それを例にとって説明すると、

  • ユリを見てただ描くのではなく、ユリの生き様について思いを巡らせること。今、ユリがどんな気持ちでここにあるか想像してみること。考えることで独自の切り口でユリの姿を捉えられるかもしれない。
  • 普段見えていないユリの根を描いてみる。構造を知ることもできるし、普段見えていない根からパワーを感じるかもしれない。逆に儚さを見るかもしれない。より深く知り、深く考えることができる。
  • ユリを見るだけではなく、触って感触を確かめたり、香りを嗅いだりする。目で見たものを写すだけでなく、身体で感じたものをどう描くかを考える。

こんな感じです。

 

 

自分なりの視点を持ち、考え、それをどうやって表現するか。常に意識して対象と向き合う。

これが重要なこととして語られました。

 

正直急にできるもんじゃないですね!

私自身最初のユリの課題は見たまんまのごく平凡な絵が出来上がりました(笑)

同級生の中には、独自の世界観でユリを捉えて描いてきた子もいて、すげぇぇ…ってなりましたね。自由に捉えて描いていいという感動と刺激をもらいました。

 

 

 

この「表面的でないものの見方を磨く」っていうのは今も本当に大事なことだと思っていて。

前にちらっと紹介したんですが、岡潔の本に「情緒を深める」ことの重要性が書いてあって、これは大きな意味で同じことを指してるんじゃないかと思っているんです。

インスピレーションやアイデアは枯渇する、なんて話もありますが、ひらめき型の向き合い方をしているといつかピークを過ぎてしまう。でも「情緒を深める」ことは、歳をとってもより深めていくことができ、枯渇しない。

 

若い頃っていうのは(うちの子を見ていても思いますが)、初めて世界と接する感動があって頭も柔軟で、その鮮烈で豊かな出会いと感情はそりゃあもう強烈でくっきりしてエネルギーに溢れてて、そこに頼ってアイデアを出していたら、歳を取るとだんだんインスピレーションが沸かなくなってきた…ってことになると思うんですよ。

でも「表面的でないものの見方」を磨き、「情緒を深める」ことで、より深く美しい世界に入っていくことはできる。そうすればインスピレーションの泉が枯れることはない。

 

わかりやすくクリスマスを例に挙げてみます。

子供の頃、サンタさんの存在を信じていた時のクリスマスって、本当にキラキラしててワクワクで、魔法のようで、サンタさん来るかなってドキドキしながら眠りについてました。

もう少し大きくなって、デートでイルミネーションを見にいくってなったら、子供の頃とは違うときめきと興奮があってワクワクしました。

今、あの頃みたいなドキドキ、ワクワクはない。思い出して絵にすることはできるかもしれないけれど、今まさにワクワクドキドキしている人が描いた鮮烈さには敵わないと思う。

でも一方で新たに「懐かしい」という感情はゲットした。「どこか懐かしいクリスマスの絵」が描けるようになったかもしれない。

知識を身につけることもできる。クリスマスのいわれや逸話をたくさん調べ、自分の考えをまとめたら、また違った絵になるだろう。

世界のクリスマスのあり方を目にし、無事に普通のクリスマスを過ごせることのありがたみを噛み締められるのも、昔にはできなかったこと。そこからより深いテーマを探り、絵にすることもできるだろう。

 

こうやって考えれば、歳をとるにつれ、どんどん新しい世界を見られるようになっていくって感じます。

だからこそ今後も「表面的でないものの見方」を意識し「情緒を深める」ことを目指して活動していきたいですね!

 

 

 

 

 

ここからは私個人の話。

情緒深めよう運動の一環として個人的に勉強している江戸文化や植物。いい本見つけちゃったので紹介します。

浮世絵が好き、江戸文化に興味がある、植物が好きな方におすすめのこの一冊。

豊富な浮世絵。江戸時代の花文化という独自視点での解説。めっちゃ面白いです。

江戸時代、サボテンの鉢植え売ってます。驚きじゃない?

浮世絵は知識と教養があるとすごく楽しめそうだな〜

 

ちなみに混同されがちですが、美大日本画専攻で浮世絵は扱いません。あれはジャンルとしては版画。今になって浮世絵の魅力を知ってハマってます。

美大でデッサンは習わない

前回告知したように、美大の話を書いていきます。

今日はざっくりと美大のカリキュラムの話。

しかし、これは私が経験をもとに私の主観で書いたものなので、大学や科によって違うと思うし私フィルターを通した語りであることを承知の上、お読みいただきたい。

 

 

美大って絵ばっか描いてるんでしょ?」とか「遊んででいいねー」なんて言われたことがあるんですが、皆さんもそう思います?

実は絵だけ描いてりゃいいというもんでもないし、それなりに忙しいんです。

まず、「大学」なんでね、教養科目の単位も取得しないと卒業できません。語学とか、社会学とか、文化学、科学、経済学、哲学、そういうの。何を取るかは選択はできるけどね。語学は必修だった気がするな。あと体育もあったわ。

それとは別に専門的な内容の座学の単位も必要です。色彩学とか美術史とか解剖学とかそういうのね。これももちろん選択はできます。

そして必修の実技。実際に制作する授業ですね。平日の午前もしくは午後の2限分全部がこの実技に当てられます。必修なので選択の余地はない。

 

90分授業で1日5限まで枠ありますので、例えば1限2限が実技だとしたら3、4、5限の中で教養科目と専門科目の授業を履修することになります。

ここに教員資格や学芸員資格を取るための授業も取ろうとした場合、ぱんぱんです。

美大以外に進学した友人が、「授業を三日間に集めて履修して残り四日はフリー!バイトする!」なんて言っていましたが、そういうのは無理。夢のまた夢。

 

 

さてタイトルに書いたように、デッサンを習うような授業はありません。

実技の授業は、私の場合は日本画専攻だったのでひたすら日本画作品の制作です。画材の扱い方、自分の作品作りや模写を行います。

では、デッサンはどこで勉強するのか。

 

予備校です。

受験時にデッサン力を見られるようなテストがありますので、多くの美大生が、入学前に美大受験を掲げる予備校や画塾に行って、勉強してるんですねー。私も予備校にも行かせてくれた親には本当に感謝よ。。

美大入試は「君の絵は光るものがあるね!才能があるよ!」って合格が決まるんじゃなくて、しっかり基礎力を仕上げてきてるかどうかと学科試験の総合点で合格不合格が決まります。加えて発想力を見る試験をする大学もある。そこは様々。

だから、デッサン力をあげたいって人は美大受験もやってるような画塾の一般向けコースで学ぶのも手だと思います。

余談ですが、私が予備校に行っていたときは「とにかく描く!」「描いてフィードバックを受ける!」って感じの指導でしたが、最近はもっと理論を説明してレジュメとか渡してやってるって予備校の先生が言ってました。いい方に変わっていくのは嬉しいね。

 

まあそんな感じなので、大学では一定のデッサン力があることを前提に授業が行われます。

たまーにデッサンを提出する機会はありましたが、特にフィードバックはなく、指導のための提出というより、大学という組織の都合上必要な、単位認定のための提出物の一つだったように思う。

とはいえ、デッサン力は制作の上で必要でもあり、意図してやったわけではない形状の狂いや気持ち悪く感じる狂いがあれば、しっかり教授に指摘されます。

だから大学では「デッサン=個人で鍛錬するもの」でした。

大学卒業した後も鍛錬が必要で、ずっと磨いていかなきゃいけない部分だなーと思います。

 

ざっくり美大のイメージが伝わったでしょうか。

しつこいようだけど、これは私個人の経験だから!美大という主語がデカすぎる気もするけど、最初にも断ってるから許して。「うちの大学はそんなんじゃねーよ」っていう苦情は受け付けません。「うちのはこんなんだったよ、違って面白いね」は歓迎します。

 

今回は最初なんで概要説明みたいになっちゃったけど、今後も美大で学んだことシリーズとして更新していきたいのでよろしくです。

 

 

 

 

さて!ここからは私の話です。

かなり急がないと絵が仕上がらないなあと焦っています。やべーやべー

できることを全力でやるしかない!そのためにもコンディションの維持が大事!

 

学級閉鎖とか園のイベントとかなんやかんやでバタバタしてて、色々なことが目について気になったりして、メンタルパンクしそう!って思って気づいたのが、最近ジャーナリングサボってたなってこと。

 

ジャーナリングっていうのは頭に思い浮かんだことをひたすら書くこと。書く瞑想とも呼ばれていて、なかなかに「整う」んです。心が。

毎朝起きて10〜15分くらい書いていて、読み返したりもしないんだけど、朝起きておそらく脳が一番クリアな時に書くと勝手に脳が最適解を出してくれるというか、スッキリするんですよね。

思い浮かんだことをダラダラ書くだけなんで、内容がない時も多いのため、忙しいとついおざなりにしてしまうんですが、サボった時ほどコンディションが悪くなりがちなことに気づいたんで、ちゃんと自分のためにジャーナリングの時間を投資してあげなきゃなという所存です。

 

日々、一日中制作したいという熱望と、お金を稼げる自分になりたいという焦燥と、家族の時間を大切にしたいというあったけぇ感情と、自分を労わりたいという自己愛のぶつかり稽古ですわ〜。時間の使い方のバランスって難しいね。

 

ダリア進捗。ざっくり色が入ったのでここから描き込み。

美大に行く必要

お気づきの方もいるかと思いますが、私長らくブクマコメント?というのでしょうか、そちらのコメントを見ておりませんでした。この間そのことに気づいて見てみたら嬉しいコメントを過去にいただいておりまして、慌てて感謝と共にスターをつけました。放置しててすみません!ありがとうございました!!

ブログルールがよくわかっていないのですが、ブクマコメントはありがたく拝見しつつもお返事のコメントはしない方針でいこうと思うので、返事が欲しい場合はブログ記事のコメント欄からお願いします!

 

 

 

さて、最近「絵で生きていくためには美大行っていなければいけませんか?否!美大は必要ありません!」みたいな情報をネットでよく見かけます。

私もこれには同意していて、美大出身でなくてもクリエイターとして活躍している人はたくさんいるし、逆に美大卒でもクリエイターになれなかったりならなかったりする人はたくさんいるので、美大を出ているかどうかは関係ないよね〜と思っています。

美大(私が通っていたのは10年以上前、女子美術大学日本画専攻です)は、アカデミックな雰囲気が強くて、商業的な成功に導くノウハウは扱っていないというのが実情でした。デザイン科はちょっと違うかもだけど。

美大を卒業すればアート的な仕事をできるかというと、必ずしもそうではなかった。

でも、じゃあ美大に行った意味はなかったのかと聞かれるとそんなこともなくて、絵と向き合う上で大切なことをたくさん教わったなと感じている。

 

これは私の大学の実技ノート。

なかなかに薄汚れているが、内容は今読んでも色褪せない、大切なことばかり詰まっている。

この中に書いてあることをねー、少しずつブログで紹介していこうかなと思っている。

きっと役にたつ人もいると思うし、私自身もう一度見直したいと思うので。

あ、これ技法的なことはあんまり書いてないです。もっと抽象的なこと。

今の私の制作は大学時代の影響をすごく受けているなと思う。大学はお金を稼ぐ道は教えてくれなかったけど、私の生き方を形作る重要な要素にはなった。

 

美大がどんなところだったかもあわせて書いていこうかなーー。10年以上前の情報だけど。

結構「昔、実は美大に行きたかったんです」って話を聞くので、興味ある人はいるんじゃないかなと思う。

 

 

ダリアも描き始めましたよー!

今週も頑張っていきまっしょい

溢れる本棚と桜進捗

今週のお題「最近読んでるもの」

 

2016年から細々とブログを続けている私ですが、果たしてこのお題機能(?)を使ったことがあっただろうか。。一回くらいあったかもしれない。すごく久々である。

 

本棚が溢れている。パンパンである。床に積んでおくのは好きでないので、定期的にデトックスしているが、それでもパンパンだし、さらに欲しい本がありすぎて困っている。資料として着物の本が欲しいんですよね。いずれ着物の姿の人の絵も描いていこうとおもっちょります。こうご期待。ちょっとずつ着物本も揃えていこう。

 

漫画もデトックスしていて、今家にあるのは『ぼのぼの』『女の園の星』『正反対な君と僕』『氷の城壁』のみとなりました。

ぼのぼの』は子供の頃から読んでいて残っている唯一の漫画。頻繁に読んでいる訳ではないのになんか処分する気になれないんですよね、あれ。謎の引力がある。今は41巻まで持っててちょこちょこ買い足してる。

 

最近一番楽しみに読んでいるのは『氷の城壁』です。LINEマンガかなんかで読めるらしいけど、電子で読むの苦手なので(目があまり強靭でないので電子画面を見る時間を減らしたい)、自分がちゃんと何度も読みたい本は紙の本で買うことにしている。

元々は縦スクロール漫画で、すでにもう完結しているんですが、この度ついにコマ配置を編集して単行本化したのです!!すごく嬉しい。同じ作者さんの別の作品が好きで、「こっちも紙なら買うのに。。。」ってずっと思ってたから。

思春期のモヤモヤやよくない感情やあるあるをしっかり描きつつ、ニヤけちゃうような胸がキュンとなるような青春もあるのが好きです。

 

これはただの持論ですが、漫画は新品に限る。楽しむためのモノだから。それを手に取る時間も楽しみにしたい。自分の楽しみコレクションです。

一方で資料はね、画集であれ写真集であれ情報が書かれたモノであれ、資料のために欲しいのであれば別に中古品で構わない。好きな作家さんの画集は楽しむためでもあるので新品購入します。でも昔の画家の画集とかは参考にするために手に入れたいなら中古でいいかなって感じ。だから私は欲しい本があるとよくブックオフオンラインをチェックする。

図書館もよく利用します。なかなか手に入らないような本もあるし(江戸文化の資料とか)、貸し出し期限があることによって「早めに読まなきゃ」という気持ちになりつんどく本にならないのが良い。

 

 

さて、ここいらで絵の進捗に移りましょう。

桜、描いてます。

全体に色が入ったのでメリハリをつけていっているところです。ほんと、展示までにきちんと仕上がるか、良いものになるかとか考え出すと胃がキリキリするけど、描くこと自体は楽しいです。いい絵にするぜ!ヒャッハー!

 

ダリアの絵にも着手し始めたんで次あたり載せようかな。

 

あれもやりたいこれもやりたい、あれもやらなきゃこれもやらなきゃで、色々考えてます。それをどの段階でここに書くかはちょっと悩んでいるので、詳細はまたいずれ。

ポートフォリオサイトと動画制作もね、やっていきたいね。

時間が欲しいー!

 

運動とか制作風景とか

少し前に古河博章さんの風景画講座に行ってきた。

furu-portfolio.sunnyday.jp

蛍光ペンと色鉛筆で風景画を描くという講座で、古河さんは穏やかな口調と描く人に寄り添う指導に好感を感じる方でした。絵もすごく素敵よ。楽しかったし勉強になったなー!

この講座を通して白の色鉛筆の使い方のコツが掴めた気がする。感謝です。

古河さんのインスタグラムに講座の写真が載っていて、私も写っておりました。イェーイ。

 

 

最近絵を描いていると首とか肩がこわばる感じがしたのと、一週間の終わりの方になると疲れてきて思うように動けなくなる感じがあったので、本腰入れて体力作りに力を入れねばならんと感じました。

お金の投資だけじゃなく健康への投資も大事ってね。誰かが言ってた。

無限に時間があればいいんだけれど、そうもいかないので今の生活で大切なことに負荷がかからない程度に運動を取り入れる。

週末1時間のウォーキング(調子が良ければジョギング)と毎日少しずつの体幹レーニングを始めました。

前にもやってたこの本で。

しまなみ海道を自転車で横断しようーってなった時にこの本をお勧めされてやってたんでした。

再開する。

1サイクル9つのトレーニングがあって30分くらいかかるんだけど、1日1サイクルに拘らず、ストレッチとトレーニングを1つやることにした。ハードルを下げて続ける作戦。ちょっとの時間でできるしね。

あれこれいろんな本を試すより一つの本にじっくり向き合ったほうがいい。こともある。参考書なんかはそんなイメージ。

 

ウォーキングしていて思うのは、私って住宅街見るの好きだなってこと。

いろんな生活があって、一つ一つ生活感の出方が違う。家のコンセプトやテイストが違う。好みによって一軒一軒世界観が変わる。

面白いなと思う。

 

 

作品作りはこんな感じ。

左スケッチ、上配色イメージ、真ん中制作中作品、右色鉛筆と消しゴム。

前にも書いたけれど私の使う色鉛筆はファーバーカステルポリクロモスとトンボ鉛筆色辞典

カリスマカラーも試してみたけれど私の作風にはあまり合いませんでした。

美しい発色でありながら上品な色合いのファーバーカステルと、硬くてニュアンスカラーの多い色辞典、両方がないと描きにくいです。(私の場合)

ファーバーカステルだけだと画面を締められないし、色辞典だけだと発色が鈍い。今後も品質が変わらず存在し続けてくれることを願う。

 

 

消しゴムは練りゴムと角型のやつ。

あれ、モノゼロってもう少し安いやつもあった気がするんだけど見つからなかった。

練りゴムが広範囲を優しく消したりもできるのが良い。力加減で消し方自在。

角型の消しゴムは細かいところに向いている。髪の毛のテカリとかね、こういうので描くように消してる。

スケッチや服の話

先週の総括。

プライベートがなかなかに忙しく、思うように絵は進まなかったものの、ダリアのスケッチ、桜の制作をしました。

桜の下書き。上手くいくかなぁとモヤモヤ不安がっています。絵を進めている途中っていつもそういう時が来るので、どんどん描いて解消していくしかない。

ダリアのスケッチはこんな感じ、咲きかけの姿が好きだなぁと思う。

 

絵の路線についても結構悶々と悩んでいて、まあそれは問い続けるしかないんでしょう。

リルケの本に書いてあった気がする。すぐに答えを求めようとせず問い続けなさい、そうすると世界は広がっていきます的なことが。これって大事だなと思う。スマホ、ネットという便利なものが身近にありすぎるせいで、答えをすぐ欲しがってしまうようになった。「問い続け、情緒を深める」が私にとって重要なキーワード。

 

 

 

話は日常のことに移りまして。

最近新しい服が欲しくてソワソワしている。子供と過ごしている時って動きやすさ重視になるので、すこーし買い足しながら10年前に着てた服を未だ着ているんですが、最近少しずつ自分のお洒落のための服もほしいと思い始めました。しかも今までと路線を変えたい。何の心境の変化だ。

前はどちらかというとかわいい、ナチュラルな感じを好んでいました。シンプルだけどシルエットのかわいいワンピースとかね。でも最近はカッコいい路線にいきたい。おばあちゃんになった時に樹木希林さんみたいな格好していたい。ほんと何の心境の変化だ。

まあでも服装も自己表現の一つかと思うので、私の表現したいものや外に向かう意識が変わってきたということなのかなと思います。

急には無理なので、少しずつ変えていけたらいいな。

 

ちなみにですが資生堂さんのパーソナルカラー診断をやってみたら私はブルベ冬でした。そんな気はしていた。暖色似合わんもん。

www.shiseido.co.jp

でも改めて、手元にカラーチャートがある状態で服やコスメを見るとわかりやすくていいですね〜。買いやすくなる。

 

服の話のついで。

和装にも憧れまして、いっとき着物を普段着にできないかといろいろ調べたことがあったのですが、用意するものの多さや管理のめんどくささに投げ出しました。着物でスッと歩いている方素敵だよね。着物の女性の絵も描いていきたいんだよな〜。

代わりと言っていいのかわかりませんがSOU SOUが好きです。最近は傾衣(男性向けブランド)派です。

www.sousou.co.jp