お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

読書の秋、日本美術を学ぶ

 

ただいま日本画勉強キャンペーン中。日本画面白い。最高。

ということで、今日は最近読んだ本の紹介です!

 

まずはこちら。

 

これは日本画というものを系統立てて理解するのに役立つ基礎の本。

日本美術史のように歴史の流れを追っていくというより、文人画とはどんなものか浮世絵とはどんなものか、といったように、カテゴリー別に理解していける本です。

掲載されている絵が本物の写真ではなく、簡略化された図であるため、わかりやすい反面、全く日本美術の絵が思い浮かばない人には良さがわかりにくいかなとも思います。

日本美術史をざっと読んだ人や、ある程度日本美術を見た事がある人向け。とは言いつつ内容は入門者用なので、日本美術に興味があるけどよく分からない、もう少し詳しくなりたいという人におすすめです。鑑賞の仕方もわかります。右から左へ時間や空間が進んでいく、とか。

 

 

 

 

そしてもう一冊はこちら。

 

日本美術をね、もういろんな角度から特集してくれる別冊太陽シリーズの一冊です。

日本の中の日本、やまと絵の世界。

これはもうやまと絵が気になる人向け。完全にやまと絵のことばかり書いてある。

 

 

この本については、紹介っていうよりただの感想。

 

西洋的な絵画が溢れる昨今、逆に新しい。発見の嵐。

髪の線綺麗すぎる、とか、こんな意匠的な配置しちゃうか〜、とか、感動しながら読みました。

土佐派についてもっと勉強したい。

そして、どうでもいいけど、伴大納言絵巻の解説が、大学の時好きだった先生(変な意味ではない)のものだったのが胸熱。先生の授業すごく面白かった。

 

 

 

美術館行きたいですね〜。長らく行ってない。美術館は静かなところだし、入場制限もされているので、むしろコロナ禍の方が落ち着いて見られるという意見もありますが、小さい子のいる我が家的には危険は犯せないということで、もうしばらくお預けですかね。

読書の秋、たくさんの日本美術の本を読みたいです。

不安と目標

朝、窓を開けると風が少しひんやりしていて、どこからか金木犀の香りが漂ってくる。秋だなぁと感じる。

 

次の制作のためのスケッチ。考察中。

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さて、最近はというと、身体を鍛えようと思って休日の朝はウォーキングをしたり、ニンテンドースイッチのフィットボクシングをやったりしています。何とか体力をつけたい。

 

しかし!そうするとなかなか絵を描く時間も取れないわけでして。でも体力つけないとそれはそれで絵を描く時間が取れないわけで。

どうしたらいいんだこれ。

 

子どもたちとの時間はとても楽しくてかけがえのないものだと感じる一方、他の人がどんどん絵を描いて展示や販売や広報活動をしているのを見ると焦ります。動けていない自分が甘いように感じる。

 

 

絵を仕事にしたいという思いがあります。

でもそれがうまくいくかはやってみないと分からない。

 

下の子も園に入ったら本格的に活動開始だ!と思っていても、その頃には現実問題収入が必要で、それを他の仕事で補いながら制作活動をしていくことは可能なのだろうか、とか、考えたら不安が止まることを知らない。

 

できることをやるしかないんですけどね。

まだ夢をあきらめなくないし。

やってみて、こんなに大変ならもういいやと思えればそれはそれで次のフェーズに進める。だからやりたいと思う限りは挑戦してみたいです。

 

 

私の現時点での目標は

・個展をひらく

・絵の教室をやる

です。

 

個展はお金ためてスペース借りてたくさん絵を用意すればできますね。

 

教室はカルチャー教室の講師募集をたまに見かけるので、応募したいです。そのためにはポートフォリオ作成。そのための制作。あとエントリーの履歴書に受賞歴があれば記入するスペースがあったのでコンクール応募。少し前に色鉛筆コンテストに応募したのもこのため。

最近ではオンライン教室とかオンライン添削とかやり方はたくさんあるので、調べつつ、自分が何を提供できるのか考え、勉強していきたいですね。

 

 

でも時間よ!問題は時間!振り出しに戻っちゃったよ!!

頑張ろう。

少しずつ、頑張ろう。

色をトーンで考える

トーンで色を見られるようになると便利です。

トーンは、明度と彩度の似ている色を集めてグループにしたもの。

色相はバラバラでもまとまりを得ることができたり、柔らかい、重い、明るいといった描きたいイメージを作りやすくなります。

 

学生時代の頃こんなのを作りました。配色カードを切って演習台紙に貼ったもの。

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作るだけでも意義のあるものだったけれど、感覚的に捉えられるようになるには、

授業内でやった色相ゲームが!!すごくよかった!!!

 

 

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この配色カードをですね、バラバラに並べてですね、色相が同じものを選びとっていくんですよ。裏に色番号が入ってますから、裏返して数字が一緒だったら当たりってことですね。トランプの神経衰弱みたいな感じです。

で、上級ゲームになっていくと、そのカードが何トーンかを言いつつとっていくんですね。

家でも一人で何度もやって、そうこうするうちに「この色はライトグレイッシュの22」とかわかるようになりました。

 

最近全然やってないからもう忘れたけど。今やったらすぐ負けるわ笑

 

でもおかげで今でも何となくトーンで色を考える感覚が残っていて、色のバランスを考えるのに役立っています。

 

配色カードも演習台紙も売ってますので、気になった方はぜひゲームをやってみてください。

 

日本色研 新配色カード199a

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配色カード 199用 演習台紙

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水ヨーヨースケッチ

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ヨーヨーをスケッチしてみた感想。

むっず!ヨーヨー、むっず!!

 

ヨーヨーを描くために、そして今年の夏休み、どこにも遊びにいけない子どもたちのために、ヨーヨーを買いました。

ヨーヨーって出店でしか見たことないイメージだったけれど、ネットで売ってるんですね〜。

夏の風情。良い。もう秋だけど。

 

 

さて、ここから近況話。

昨日コロナワクチン1回目を打ちました。腕が。。。子供にのしかかられると痛い。。。

でもやっと打ててよかったです。

 

最近下の子が、私が起きると同時に起床することが多く、絵を描いたりブログ更新したりが滞っておりました。上の子の幼稚園が始まったので、うまくやれば下の子のお昼寝中に少し自分の時間が取れるかな〜。そのためには下の子を思い切り遊ばせてやって疲れさせるというミッションをこなさなければならない。私の体力作りも必須。

子供生まれる前はジョギングしてたんですけどね。今はめっきりです。子育てすると筋力つくは嘘。少なくとも私は明らかに減ったよ。自分の生活の中にどう体力トレーニングを入れ込むかがミソ。

 

描きたいものも書きたいことも溜まっているので出したいですね。

また次回に。

デッサン/自分の絵に悩んだときに見てほしいブログ

先日言っていた来年に持ち越すことにした絵ですが、準備としてデッサンは進めていました。

こんな感じです。

 

最初。ざっくり。

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次。ちょっと細かいところも描いてく。

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で、今こんな感じ。

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また作品として制作に取り掛かるときには、もう少し調整を入れてから本番用紙に写すと思います。

 

次は水ヨーヨーをモチーフにして描こうかなと思案中。まだ決定ではない。

スケッチしたり構図とかを練ったりしてみて、いけるとなったら描きます。

 

 

 

 

さて、話は変わって、自分の絵が野暮ったく感じてなんとなく気分が落ち込んだ時に見つけた記事。

artistinasuit.com

 

「スーツを着たアーティストのブログ」

このブログ、おすすめです。

 

元会社員の方がゼロから学んでカルアーツというアメリカの美術大学に進学し、絵の学び方や自身が行ったアプローチを紹介しています。

 

紹介した記事以外でも、海外のアートの学びの視点が面白くて、こんな練習方もあるのね〜と新しい風を運んできてくれます。

 

練習方法に行き詰まったら、ちょこちょこ読み返す私。

クロッキーが漫然と描いてるだけになってきた時にはお世話になりました。

1ページの配置に気を使ったりね。

 

絵を描く皆様、自分の描く絵に自信が無くなったり、自分の練習方法がマンネリ化してきたときには一読の価値ありですよ!

色鉛筆でささっと描いてる

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最近こんなふうに色鉛筆でささっと描いたりしています。

がっつり描きたい気持ちもあるのですが、時間的になかなか描けない現実もあるので、ささっと描いて完成とすることで小さな達成感を得ています。

そしてこんなふうに描いてみたらどうなるかなーとかこうやって色鉛筆を使ってみたらどうだろうとか、気軽に試せる実験の場となっています。

 

がっつり描く方の作品は、もともと風鈴をモチーフにして描きたいものがあって準備を進めていたのだけれど、肝心の風鈴が手に入らずに中断しています。

風鈴ってどこに売ってるのよ。今年、近所では見つかりませんでした。

ネットでは買えるんだけどね…実物を確認して買いたいのよね。

なので、風鈴は来年に持ち越し、次何を描こうか考え直しています。

 

 

いわさきちひろと風姿花伝

いわさきちひろさんが風姿花伝を愛読していたと聞いて、私も読みました。

風姿花伝とは、世阿弥の残した能の理論書です。

 

能の道を説いたものではあるのですが、芸術全般に言えるような言及も多く、世阿弥が鋭い視点を持っていたことがわかります。室町時代にこんな理論を確立していたのか、と驚き。現代にも通じる、日本の美学書と言えます。

 

ちひろさんの息子であり美術評論家でもある松本猛さんは、風姿花伝の中にある「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」という言葉を、抑えた演技の中に深い情趣が表れるという意味で紹介しているのだけれど、私には「人を感動させる理論を相手にわからないように行うことで心を動かすことができる。相手がそれをわかっていたら大きく心を動かすことはできない」と言っているようにしか捉えられませんでした。どうなんでしょ。

 

以下、私の解釈ですが、

風姿花伝では、能を演じるタイミングも重要だと言っていて、相手に新しさを届けることで感動を与えられると言っています。

例えば、いつもはこういう役柄を演じているというイメージがある役者が、大一番の舞台で全く違う役柄を見事に演じて見せる。観衆は驚き、新鮮さを感じ、より感動する。

また、ずっと春の演目を続けていたところで、ある日初夏の演目を行う。新しい夏が来るその新鮮さを感じ、観衆は心が湧く。

しかし、そういったカラクリがわかった状態で「あの役者は次の演目で何か驚くようなことをやってくれるぞ」と思いながら見ると、まあいい演技だったなとは思っても心に残るような感動は随分と減ってしまう。

だからこそ、そのカラクリは秘して、踊るのだ、と。

 

風姿花伝は非常に戦略的な面があって、どのようなものを美とするかだけでなく、どうしたら勝てるか、ということも説いています。

民衆の心は、昼は陽、夜は陰であることから、昼は陰、夜は陽の演目が受けやすく、どのように演目を進めていくべきか、と言ったことも書かれていて、目から鱗の連続でした。

 

自分の創作においても学ぶべきところが多かったです。

 

私が読んだのは現代語訳版。 

こちらの現代語訳は分かりやすいながら、話し言葉のように軽くなりすぎてもおらず、ちょうどよかったです。 

原文も非常に美しい日本語が使われていて良いらしいです。長くはなくすぐ読めますので、芸術に携わる方は一度読んでみると良いかと思います。

 

 

 

 

 

おまけ。

ザーッと描いたやつ。

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