今日は、日常のお話。
朝、ウォーキングをしていると、たくさんの美しいものを発見する。
秋の少し茶色がかった草の中にツユクサのあおい色が目を引く。秋の日差しは、冬のように弱くなっていないものの、夏よりも斜めから日が差すから陰影がしっかりして、景色がドラマチックに見える。けれども、上を見上げると秋の空は何だか優しい色合いだ。
耳をすませば虫の声もする。草むらの横を通り過ぎるといくつもの種類の虫の大合唱だ。街中にもこんなにたくさんの種類の虫がいるのだなと改めて認識する。
3歳の娘が虫好きで、一緒に虫の本を見ているおかげで、この鳴き声はあの虫かななんて推測できるようになった。
こども向けの本というのはとても面白い。絵本もさることながら、科学の本も良い。娘は図書館に行くと、生き物のコーナーに行き、本を引っ張り出してくる。クワガタやチョウだけでなく、ダンゴムシ、ゴキブリ、蚊の本も読んだし、危険生物や土壌生物、人体、細菌の本も読んだ。3歳には少し難しい内容のものもあったが、噛み砕いて説明すると私よりも早く記憶してしまうこともある。娘はマクロファージを気に入っているようだ。
子ども向けの科学の本は、写真数が多く、しかも大きく美しく写されているものが多い。内容も簡潔にまとめられており、私たちに似ている部分や私たちの生活への関わりなどが記されているため、科学が苦手だった私でも十分に楽しめる。新たな知識が楽しく身に付く。アプローチの仕方が非常に洗練されていて、学びへの好奇心をくすぐるように書かれている。伝え方ひとつで、物事はこんなにも面白くなるのかと感心する。
カマキリ先生も面白い伝え方をしている番組の一つだ。人気番組なのでご存知の方も多いと思うが香川照之さんがカマキリの格好をして虫を捕まえたり虫への愛を語ったりする番組で、書籍化された。我が家には3冊全て揃っており、娘は巻末についている虫カードが大のお気に入りで、よく遊んでいる。
こういったものは娘が関心を持たなかったならば触れ合っていなかっただろう。
子どもたちの視点は面白い。私と違う。そしてその視点を率直に伝えてくれる。おかげで私も世界を広げていける。
おまけ。赤ちゃんの頃の娘。
カマキリ先生。