お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

写真を見ながら描くのはありか無しか問題

アナログ画でたまに議題にのぼる、写真を見ながら描くのはありか無しか問題。

結論から言うと、私としては「あり」です。

でも補助的に使うのがベストかなーと思ってます。

 

例えばネットで検索した画像を使って絵を描くとします。資料としてはありなんですが、行ったこともない場所を写真で見ながら描くと、その場の空気感とか匂いとか音とか、何にもわからないじゃないですか。

絵の面白さってその人の感性が現れるところだと思うんですよ。だから同じ風景を描いても、その光の眩しさを描こうとした人とその場に吹いていた風の涼しさを描こうとした人では違った絵になると思うんですよね。

ネット検索して見つけた画像から絵を描くと、そういう感性的な部分が薄まりがちな気がするんです。実体験に絡んだ絵のほうが強くなる。

 

でも描きたいものがある場所に行ってじっくりスケッチできるかというと、時間や荷物やもろもろの制限があって難しいことも多いので、やっぱり写真に撮っておくのはとても便利。あとから描きたいと思った部分を細かくチェックもできるし。

 

だから私はできるだけ「自分で撮った写真」を資料として使いたい派。

ちゃんと自分でその場の風とかあたたかさとか音とかを感じて、それを絵に落とし込めるようにしたい。

 

 

 

そんなわけで、10年前にキャノンのでっかい一眼カメラを買って愛用していたんですが、こどもたちと出かける際には大きくて持ち運べないので(子連れの荷物の多さよ…)、最近小さなカメラを買いました。

 

これ。

ソニー デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3

ソニー デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3

  • 発売日: 2014/05/30
  • メディア: エレクトロニクス
 

実際には中古で買いました。高いもん・・・

このカメラ、すごくいいです。すごくきれいに撮れる。

最近スマホのカメラが優秀なんで、安いカメラだとスマホのほうが写りがいいんですよね(笑)

でもスマホだと写真の容量を気にしたり管理したりするのが面倒だし、いちいちアプリをいじるのが手間なので、コンパクトカメラにしたら、まあ便利!いい!

さっと使える!さっと撮れる!しかもきれい!

コンデジなのにマクロにも強く、適度なボケ感も出せるのがいいですね。 

子どもたちの写真を撮るのはもちろんのこと、出かけたついでに絵の資料集めもできるのがすごく楽しいです。

 

 

 

…と、結局カメラの話になってしまいましたが、もし描けるのならやっぱり直接そのものを見ながら描いたほうがいいよね、とは思ってます。

その時の心情も空気感も全部映しこまれた絵になるし、自然と自分が素敵だと思ったところをクローズアップして描けるからね。

 

 

 

昔に描いた絵なんですが、実物を見て描くのと写真を見て描くのを併用しているものを発見。

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川の博物館的なところに行って、魚(実物)を見ながらスケッチをし、

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写真を撮って下絵を描いて、実物を見ながらざっくり着色し、そのあと写真を見ながら細かいところを着色。これが本制作の下絵となりました。

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実物を見ながら描いたことで、魚のフォルムや水の流れを感じられる絵になったかなと思います。

でも写真があることで明暗のバランスを確認しやすかったりもしました。

自分にとってのうまい併用の仕方が大事だね、とありがちなまとめを書いて締めとします。

 

 

ちなみに最近はクロッキーをしたり、いわさきちひろさんを研究したり、公募用の絵を描いてますー。ブログに載せるものがあまりないのが残念だけれど、描いてますよ~!