お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

色鉛筆画の紙について

『寝息』

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子供の寝顔って癒されますね。

今回の絵は、ふんわり柔らかい印象でまとめたい、写真のようではなく絵らしさのある色づかいにしたい、と思いながら制作しました。

 

今回は初めてDo art paperを使いました。

非常に細かい凹凸があるので、色鉛筆らしいタッチをつけやすい紙かなと思います。

 

 

ちなみに前に描いたこの絵はBe art paper。

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Do art paperに比べてツルツルした表面になっており、タッチを残したくない時に合う紙です。

ツルツルしていると言っても、色ののりはとても良く、綺麗に発色させられます。

 

 

そしてこの絵はKMKケント紙を使用。

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こちらはBe art paperに近いツルツルした紙です。今のところ私はこれが一番好き。

Be art paperと何が違うかというと、こちらの方がより滑らかな印象です。あくまで印象。

Be art paperは色ののりがいい分パッと発色の良い色を出せる一方、KMKケント紙は少しずつ色を重ねて柔らかい色を作りやすいと感じました。これもあくまで個人の感想。

 

 

 

好きな作家さんに聞いたらヴィフアールの細目を使っていると教えてくれたのでそれもいつか試したい。

新年のご挨拶と抱負

あけましておめでとうございます。

昨年、ブログを読んだり、スターをつけたり、コメントをしてくれた方々、本当にありがとうございました。とてもとても励みになりました。

今後も理想の絵に向かって精進しつつ、楽しんでブログをやらせていただきますので、お付き合いいただければ幸いです。

 

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練習用に描いたもの



さて、新年ということで、抱負と言いますか、今後やっていきたいことについて語っちゃおうかなと思います。新年一発目の自分語り。

 

最近絵を描いていて自分の中でテーマとなってきているのが「誰かにとってのお守りのような絵」です。

前(特に学生時代)はひたすら自分の中の世界を描いていて、それを好きでいてくれた方も一定数いたかと思うのですが、最近は「絵を通して人と関わるにはどうしたらいいだろう」ということを考えるようになり、描きたいものも少しずつ変わってきました。

誰かにとっての支えとかときめきとかポジティブな感情をチャージできる絵を描いていきたい。

 

また、いつか描きたいと思っているのは環境のこと。

プラスチックごみや地球温暖化。日用品はかなりプラスチックに依存しているし、エアコン使ったり洗剤使ったり、日々の何気ない生活が環境の悪化につながってしまう。罪悪感を感じる日々。

でも結局のところ、できる人ができることをやっていくしかないんですよね。ゴミを減らす。無駄遣いしない。環境に配慮されたものを選ぶ。環境に配慮した政策を唱える政治家を選ぶ、など。

自分一人で出来ることには限界があるけれど、一人でも多くの人が環境問題を意識するきっかけが作れたらいいと感じる。そのための絵を描きたい。

大きいことを言っているようだけれど、日々感じている罪悪感に対する罪滅ぼしですね。

とにかく、出来ることをやっていく。

これに関しては自分の実力不足もあり、作品としてすぐに完成させていく予定ではないんですが、長い目で見て大きな目標として取り組んでいきたいです。

 

 

そんなこんなで、今年1年絵やら税金やらを勉強して、来年、画家として始動できるよう準備して参ろうと思います。

わー!画家とか言っちゃったね!大きく出たね!ドキドキするね!

でも口に出してこう。恥ずかしいと思うのは、画家として足りないと感じている部分があるってことだから、努力しよう。

頑張ります。

 

今年もよろしくお願いします。

時間術の話など

前に描こうかなと宣言していたヨーヨーの絵。

未完なんですが、気分がのらなくなったのでここで供養とします。

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Twitterに部分的に載せたらやたらと評価がよかったんですよね笑

でも私の中でこれじゃない感が強くなったのでやめますー。捨てはしないので、いつか描くかもしれませんが。。まあ今しばらくは描く気がないので、そっと閉まっておきます。

 

 

 

 

 

さて、最近本当に、時間がない時間がないと思っていて、1日の予定をしっかり組み直したり、Todoリストの作り方を見直してみたりと、いろいろ試みていたんですが、いいもの見つけちゃいました。

 

DaiGoさんのこの本。

 

これは時間術の本なんですが、他の本とちょっとアプローチが違うんです。

どうしたら、心理的に時間があると感じるようになるか。

どうしたら時間がないというストレスから解放されるか。

そういうことが書いてあるんです。

どうやら私に必要だったのはこちらのようでした。

 

Todoリストをインデックスカードに書く方式に変え、予定を時間で区切って立てるのをやめました。そして本に書いてある「時間感覚を正す様々な方法」を試していくと、前より時間がなくて焦ったりイライラしたりすることが減りました。しかも作業効率も上がってる。DaiGoさんすごい。

 

ぜひとも時間に追われていると感じている方は読んでみてください。

 

 

 

 

 

あと上の話とは全然関係ないんですが、友人に「これ正確に出るよ」とお薦めされたのでやってみました。

sipher.jp

 

結果こちら!

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めっちゃ意外だった。。母がずっと私にはそういうの向いてないって言ってたので、私もそう思い込んでたんだけど、フリーランスが向いているんだとしたら嬉しいなぁ。頑張るぞ!

色鉛筆画を描いた/多様性の話

色鉛筆画、描きました。

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水彩画の溶けるような色の混じり合い方が好きなのですが、水彩画を描くのはあまり好きではなくて(なぜか描いている間楽しめない。向いてないのかな)、色鉛筆であの雰囲気を出せないかなーーーと思いながら描いた作品です。
色調補正を多少していますが、写真に撮るとどうしてもグレーがかってしまうので、スキャナを買ってみることにしました!ちょっと高い買い物だったのでドキドキです(笑)早く届けーーーーー。白い紙が白く映るようにしたい。本当に。

最近Twitterで色鉛筆画を見ていると写真のようにリアルに描くのが流行ってるなと思うんですよね。私自身、リアル系色鉛筆作家の方で好きな作家さんがいるのでリアルな絵が嫌なわけじゃないんですが、色鉛筆でもっと抽象的な絵を描いたって素敵なんじゃないかと思うんです。リアルに描くことだけが全てじゃないというか。なので私はリアル系じゃない色鉛筆の使い方も追求してやるからな!と謎の意気込みを抱いています。

 

ちなみに、絵を続けていくには、技術的な練習だけではなくて、感情を自由に描く楽しさや創造性を引き出すためのワークがあったらいいとも感じています。そのあたりも今探っているところです。今色々トライしているところなので、良いと思ったものをいずれ紹介していきたいです。

 

 

 

 

 

さて話は変わりますが、最近、「多様性を受け入れる」というテーマがよく取り上げられるようになりました。今の社会はの様々な問題に対し私なりの考えや思いもありますが、ここでそれを語るのはひとまず置いておいて、今日は私が初めて「多様性」を意識した話をしようと思います。

 

 

大学生の頃、「文化人類学」という授業をとっていた時に、聞いた話です。

何せ10年も前の話ですので、細かいところや状況を正確に覚えていないので、多少間違っている部分があるかもしれません。こんなような話もあるよ程度に読んでください。

 

ある学者が研究のため、野蛮な首狩り族と噂されいてる部族に会いに行きました。

彼ら首狩族は、自分達が首狩りを行なっていることで外の世界から非難され、不利益を被ることになるのを知っていたので、学者に聞かれても「自分たちはもう首狩りをしていない」と口を揃えて言いました。

けれども、その学者が彼ら部族と共に生活し、世間話をし、彼らの考えに理解を示そうとしていることが分かり、ついに告白しました。「実は、今も首狩りを行なっている。」と。

彼らは、儀式として、とある場所に潜み、そこを通った最初の人間の首を狩るのだと言います。それは彼らの魂を上へとあげるために必要な儀式なのです。

 

さて時は過ぎ、学者は国に帰らなければならなくなりました。首狩族たちはすでに友人と呼べる仲になった学者との別れを惜しみました。

学者は戦争のために招集がかかったのです。その理由を話すと首狩り族たちは怒り出しました。

「友人として言う。絶対に行ってはいけない。私たちは自分の魂のために人を殺しているが、国のために人を殺すなど絶対にやってはいけないことだ」と。

 

さーて、本当に野蛮なのはどっちなのでしょう。

 

 

 

これを聞いた時、うわーーー価値観って、正しいって、なんだーーー!ってなりました。

野蛮なのはどちらかという議論の正解ではなくて、自分の価値観が正しい訳ではないこと、常識は異なること、相手を知ることで思わぬ心を見つけること、そういういろいろなものを気付かされる問いでした。

 

この話を学生時代に聞いていたおかげで、多様性を受け入れようとする社会に対して、自分なりの考えを持とうとする意識を得られているような気がします。

世の中を知るって面白い。

育児日記のすすめ

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ざっくり色鉛筆でスケッチ。

さて、最低でも毎月1日と15日にはブログを更新したいと思いつつも、記事を作成することができないまま、15日になってしまいました。

慌てて書いています。

何かすぐ載せられるものないかな!?と思い、今日は育児日記のことを書こうかと思います。

 

私は現在育児日記を二つつけています。

一つは毎日文字で綴る、5年日記。

5年日記はこんな風に日にちごとにページがあります。

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なので、前の年の同じ日に何をしていたかを思い出しながら書けるんです!!

これは育児日記として有能。思い出を振り返りつつ、成長を感じることができます。

記述する欄も短いので書く時間が少なくても続けやすいし、5年分もあるので一週間くらい書けない日があっても「あぁこの辺りはすごく忙しかったんだろうな」と振り返るページにできるので、挫折しにくいです。

 

 

 

もうひとつは絵日記。

参考にしたのはこちらの書籍。

時短で楽しく続けるための書き方やコツが載っているのがとても良いです。

 

私は毎日描くのが難しいので、隙間時間がある時だけ作成しています。

5年日記も書いているので、あまり気負わずゆったりやっています。絵日記は書かない日が続くこともしばしば。これ記録に残しておきたいー!忘れたくないー!ってことがあったらメモする感じに近いです。

 

絵日記を書くとき、5年日記と違うのは、何でもない日常に焦点を当てやすいこと。

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人に見せることは意識してないので割と適当に書いてます。

 

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こんな風に日常のワンシーンを残しておきやすい。

 

最初は色鉛筆を使ってカラフルにしていたのですが、時間がかかるので最近は筆ペン3色とボールペンで。お気に入りのものを使うと気分が上がると思います!

ページに華やかさが欲しいときシールを貼るのもオススメです。

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視覚的に思い出のシーンを見られるのは、見返していて楽しいですね。

 

 

ちなみに私は絵日記にはロルバーンを使っています。

書き心地がと良いのと、紙の色が目に優しいのと、後ろのポケットがチケットや子供からもらったお手紙を入れるのに丁度いいからです。

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本を読む/日本画の技巧・完売画家

今日は最近読んだ本の紹介です。

 

まずはこちら!

 

これはね、もうね、本当にそっちの世界の人向けの本でして、日本画の昔の作品がどうやって描かれたかを研究しているものです。わかりやすく書かれてますが内容が割とディープなので、日本画中級者以上向けだと感じました。

昔の画家の技巧の素晴らしさを感じずにはいられない本。

 

ただ絵を描く人へ向けたメッセージと言いますか、スケッチのコツなども書かれておりまして、その辺りは日本画以外に関わる人にもなかなか面白い内容かと思います。

 

一部、私なりにまとめてみます。

 

幼い頃というのは、どんな絵を描いても褒められます。感性のままにのびのびと描かれたものがよしとされるわけです。しかし年齢が上がるにつれて「本物のように描ける人がうまい」という評価がつき始めます。美大受験も基礎力が問われ、デッサンによりふるいにかけられます。しかし入学するとそれだけじゃダメだと言われ、また感性や自由な表現を絵に取り入れることを求められます。でもやっぱりずっとそれだけじゃだめ。新しい技術を取り入れ、学ぶことが必要。そんな風に技術と感性の間を行ったり来たりしながら、画家は高みを目指していきます。

然るべき時に、技術と感性を磨き、取り入れていく。どちらもずっと必要なものです。けれど行ったり来たりしているのは同じ場所ではなく、螺旋階段のように、振れ幅を小さくしながら上へ上がっているのです。

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うまく説明できたか怪しいですが、これはなるほど!と思いました。

スケッチに関しても勉強になる記述が多々ありましたので、気になる方はご一読を。図書館にもある、かな?

 

 

 

もう一冊はこちら。

完売画家

完売画家

Amazon

 

画家として食べていくための指南書。

 

正直に申し上げますと、私、この方をテレビの情報番組で見かけて、いけすかない奴だなぁと思ってました。

でも好きな作家さんがこの本を「私が画家として仕事をしてきて感じたことが詰まっている」と紹介していたので気になり始め、読んでみました。

そうしたら、いけすかないイメージが完全に払拭され、むしろ割と好きになりました(笑)

 

中島健太さんはいわゆる「売れる絵」をリサーチしながら描いているタイプで、職業画家感が強いですね。

良い絵を描くにはお金が全てではないけれど、画家として食べていく一つの方法論としてはとても大切なことが書かれている本だと感じました。

そして中島健太さんは美術業界をより広げていきたくて、芸術家がしっかり稼いで生活できる世の中にしたい、芸術家を応援したいという気持ちで活動されているのだということがわかりました。

 

デッサンについて、模写について、早く描くことについてなど、必要な練習についても書かれています。業界について知りたい方にもおすすめ。

 

また、自分の絵の適性を知る方法として、好きなことを掘り下げるのではなく、嫌いなことを省いていくというやり方を紹介しており、目からウロコでした。嫌いなことを省いて、じゃあ何ができるかってことを工夫していく。勉強になりました。

 

 

 

 

 

ここから先、最近思ったこと。

 

いい絵を描くには、技術的な練習はもちろん大事なんだけれども、人間的な深み。そういうものも必要よなって。

 

「君は今、椿なの。僕は今、住職だよ。」という言葉がありまして。

ずーっと自分の中に残っていた言葉だったので、調べてみました。

法然寺の梶田真章さんの言葉でした。

 

仏教的な倫理観が美しく表されたいい言葉だなと思う。

梶田さんは西洋的な「人間と自然の共生」という考え方が嫌いなのだそう。

人間は自然の中で生きているのに、人間を別個の存在として扱うのはおかしい、と。

街の中でもアスファルトの下に大地はあるし、自然の恵みを食べて生きているし、全てが支え合って生きているんですよね。全体でひとつのいのち。それに対する感謝。本当の共生は、そこにある。

 

京都のお寺(どこだったか忘れてしまった)で、大きな紙に「今、あなたを生きている」と筆で書いたものが貼ってあるのを見たことがありました。

その時は「あなたを?」となったのですが、今思うと梶田さんの言葉と一緒なのかなと思う。

 

目の前にあるこの椿は今、椿の生を生きている。私は今、住職として生きている。そしてあなたは今、あなたを生きているんですよ、と。

 

 

すごい世界観!死生観!

 

まあ解釈が合っているかはわからないんだけども。

 

でもこういう、なんていうのかな、人間的な深みを得たいなって思うわけです。

勉強は終わらない。

秋の日差しが好き

今日は、日常のお話。

 

朝、ウォーキングをしていると、たくさんの美しいものを発見する。

秋の少し茶色がかった草の中にツユクサのあおい色が目を引く。秋の日差しは、冬のように弱くなっていないものの、夏よりも斜めから日が差すから陰影がしっかりして、景色がドラマチックに見える。けれども、上を見上げると秋の空は何だか優しい色合いだ。

耳をすませば虫の声もする。草むらの横を通り過ぎるといくつもの種類の虫の大合唱だ。街中にもこんなにたくさんの種類の虫がいるのだなと改めて認識する。

3歳の娘が虫好きで、一緒に虫の本を見ているおかげで、この鳴き声はあの虫かななんて推測できるようになった。

こども向けの本というのはとても面白い。絵本もさることながら、科学の本も良い。娘は図書館に行くと、生き物のコーナーに行き、本を引っ張り出してくる。クワガタやチョウだけでなく、ダンゴムシ、ゴキブリ、蚊の本も読んだし、危険生物や土壌生物、人体、細菌の本も読んだ。3歳には少し難しい内容のものもあったが、噛み砕いて説明すると私よりも早く記憶してしまうこともある。娘はマクロファージを気に入っているようだ。

子ども向けの科学の本は、写真数が多く、しかも大きく美しく写されているものが多い。内容も簡潔にまとめられており、私たちに似ている部分や私たちの生活への関わりなどが記されているため、科学が苦手だった私でも十分に楽しめる。新たな知識が楽しく身に付く。アプローチの仕方が非常に洗練されていて、学びへの好奇心をくすぐるように書かれている。伝え方ひとつで、物事はこんなにも面白くなるのかと感心する。

 

カマキリ先生も面白い伝え方をしている番組の一つだ。人気番組なのでご存知の方も多いと思うが香川照之さんがカマキリの格好をして虫を捕まえたり虫への愛を語ったりする番組で、書籍化された。我が家には3冊全て揃っており、娘は巻末についている虫カードが大のお気に入りで、よく遊んでいる。

こういったものは娘が関心を持たなかったならば触れ合っていなかっただろう。

子どもたちの視点は面白い。私と違う。そしてその視点を率直に伝えてくれる。おかげで私も世界を広げていける。

 

 

おまけ。赤ちゃんの頃の娘。

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カマキリ先生。