モチーフとしてサーカスが好きです。
実際のサーカスを見ると、ギリギリの妙技に胸がドキドキそわそわしてしまってこころが落ち着かないのですが。。
では、なぜモチーフとしてサーカスが好きなのかというと
なんだか「一夜の夢」感を感じるんです。
お祭りみたいな華やかさ。でもそれはその時だけの限定的なもので、飾りもメイクも現実離れしていて、見方によっては不気味でもあって。
まるで現実と向こう側(ここではないどこか的なもの)の世界の狭間みたいで。
好きなモチーフばかり描いていると、
「またこれか。自分の描くものは幅がないな」とため息が出てしまうこともあります。
でも逆にひたすら同じモチーフを描き続けてナンバーワンになるというのにもちょっと憧れるんです。自分にはそこまで根気がないゆえに。
同じモチーフを描き続けている作家さんで私が好きなのは深堀隆介さん。
ひたすら金魚を描き続けていて、その美しさと生々しさといったらもう…やみつきになります。
まるで本物。けれど本物以上に美しい。
私はどちらかというとリアルな絵よりも抽象的な絵が好きな傾向にあるのですが、深堀さんの描く金魚には彼の美学がつまっていて、金魚を通して様々な想いが描かれるているように感じられるので、とても好きです。
深堀隆介さんオフィシャルサイト
http://goldfishing.info/
深堀隆介さん作品集