「一方で何を目的に走り続けるのか、そろそろこの旅の虚しさを感じつつ、まだひたすら走り続けています。」
友人の書いた文章のこの一文を見て、何かが心の琴線に触れたので描きました。
目的を見失って、つらかったり苦しかったり虚しかったりしても、走り続ける中で希望が見つかりますように。
走っていった先には美しい景色がひろがっていますように。
未来を信じないとやってられないこともある。
最初、この絵には色をつけようと思っていましたが、このままでいいような気がしてきたので色をつけるのはやめました。見る人それぞれの色を想像してください。
この絵を描いているときには、大橋トリオさんの『Winterland』という曲をかけていました。
曲の中に
「痛い気持ちを抱えて走った」
「銀色の世界走り抜ける 風に乗って歌になって届くよ」
といった歌詞があり、この絵を描いているときの気持ちと重なる部分があったので。
大橋トリオさんの曲は、優しくて、お洒落で、聞いていると穏やかな気持ちになれて、とても好きです。
そしてPVのファッションセンスもすてき。『Winterland』はサーカスをイメージしているような雰囲気です。
音楽は元気をくれたり、癒してくれたり、イマジネーションを与えてくれたり。
昔ほど聞かなくなってしまったけれど、今でも強い味方です。