お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

うつりゆくもの

過去に描いた絵。

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「うつりゆくもの」と「その中にあるかわらないもの」に心惹かれます。

「はかないものは美しい」的な感覚に近いかな。

 

 

でも、桜はすぐ散ってしまうから儚くて美しい、というのとはちょっと違うんです。

この絵の中にあるモチーフで言うならば、

冬を越せないであろう一匹のちょうちょの中に永遠を感じることもあるし、

堅固に見える鉄やコンクリートでできた大きな工場に儚さを感じることもある。

 

 

「それじゃあ何でもありじゃん!」って言われそうですが、実際何でもありですね!(えっ)

 

その時のシチュエーションや考え方や感情によって、景色の見え方がかわってくることは、多くの人に経験があると思います。

私は、その時々に新たに発見できる「うつりゆくもの」と「かわらないもの」に胸をつかまれるのです。

 

 

 

絵を描き続けていると、そういう自分にとっての胸キュンポイントに敏感になって、世界の見方が楽しくなると思っています。

なぜなら、日々の生活の中で自然と自分の感性に響くようなものを探すようになってくるから。

それが私が絵を描く理由のひとつです。

 

「あ、このモデルさんきれい!こういう女性の絵を描こう」とか、「今日の夕空はきれいだなー。この色使いを参考にしよう」とか、いろいろなものをよく観察するようになるってこともあると思います。

  

と、言っている私も、うまく描けない苛立ちを感じて、自分の視界から消し去るように描いたものをゴミ箱へ押し込んだことがあります。

絵の世界で活躍している友人を見て、なんとも言えない息苦しさを感じたりしたこともあります(しかしその友人を応援しているし、活躍が嬉しく、自慢でもある。複雑な嫉妬心だなぁ…)。

 

そんな風に思い悩むこともありますが、絵を描くことで得られるものがいっぱいあるので、やっぱり描き続けたいと思っているわけです。

絵を描くことを自分のアイデンティティにしたいという思いもあるかな。

ファーバーカステルの色鉛筆を購入・比較

ずっと欲しいと思っていた、ファーバーカステルのポリクロモス色鉛筆120色セットを購入しました!

 

今まではトンボ色鉛筆24色セットを使っていた私。

ファーバーカステルの色鉛筆120色を使うとどれくらいの差が出るのか、試してみました。

24色と120色では色数があまりに違うので純粋な比較にはならないと思いますが、これから「ちょっといい色鉛筆に手を出してみようかな」「色数を増やしてみようかな」と考えている方の参考になったら嬉しいです。

 

 

まずトンボ色鉛筆24色を使って描いたのがこちら。

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我が家の愛猫こたろー君。

24色でもけっこう描けます。お値段もリーズナブルで手に入りやすいので、トンボ色鉛筆も気に入っております。

描き心地はかため。紙目をつぶすように、カリカリと細かい所を描ける感じが好きです。

 

 

続いて、ファーバーカステルポリクロモス色鉛筆120色を使って描いたのがこちら。

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発色が全く違いました。鮮やか。きれい。深みが出ます。

混色もしやすいですね。重ねて塗るとすっと色が混ざります。

描き心地はトンボ色鉛筆に比べるとやわらかめ。細かい所もきちんと描けますが、今回のように荒目の紙を使うと紙のデコボコが残ります。

 

紙の質感の出方は好みによりますね。

紙目のデコボコした感じが残っていた方があたたかみがあって好きという方もいますし、写真のようなリアルな絵を描きたい方はデコボコした感じが邪魔に見えて嫌だったりします。

写真風リアル絵を描きたい方は、細目の紙を選ぶことも忘れずに!

 

 

 

今回比較してみましたが、どちらの色鉛筆にも別のよさがあります。

はじめて色鉛筆に触れるならトンボ色鉛筆でも充分かなと思います。

そこで「色鉛筆いいかも!」と思ったら、グレードアップしていくというのがいいのではないでしょうか。

 

 

使用したもの
トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

 

 

 

マルマン F2 スケッチブック アートスパイラル 24枚 厚口画用紙 レッド S312-01

マルマン F2 スケッチブック アートスパイラル 24枚 厚口画用紙 レッド S312-01

 

 

美術検定4級を受験しました

昨年の話になりますが、美術検定を受験し、年末に合格通知が届きました。

やったぁ!

私の受けた4級は合格率がかなり高く、難しいものではないのですが、やっぱり合格すると嬉しいですね。

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美術検定4級は、中学・高校の教科書に出てくる作家・作品に関する問題が出題されるレベルで、「THE・美術入門」という感じの級です。

それでも意外と知らない作家がいて、普段自分からは見ないような作風のアート作品を知ることができ、なかなか刺激になりました。

 

興味がわいた方は美術検定のホームページも見てみてください。

模擬問題もありますよ。

http://www.bijutsukentei.jp/

 

 

美術検定4級勉強方法

美術検定4級のテキストはこちらです。 

この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門

この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門

 

 

はじめて学ぶ美術の歴史 一問一答 美術検定4級練習問題

はじめて学ぶ美術の歴史 一問一答 美術検定4級練習問題

 

 私は『はじめて学ぶ美術の歴史 一問一答 美術検定4級練習問題』のみを買って勉強しました。

両方そろえるか悩んだのですが、もともと持っている日本美術の本と内容がかぶっていたら嫌だなぁ…と思い、問題集のみを買うことに。

 

実際受験してみて、ネットを活用すれば問題集だけでもなんとかなるなと思いました。

ただ、全く今まで美術に触れたことがないという方は両方そろえた方が勉強しやすいと思います。

 

 

私が行った勉強方法はというと・・・

 

まず問題集に載っている作品を片っ端からネットで検索しました。

問題の選択肢に出ているものや、解説の中に名前だけ出てくる作品、全てです。

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(↑この絵の服、最近着ているアシンメトリーのパーカーを再現しようとしたんですが、うまくいきませんでした笑)

 

調べた作品の画像は全て印刷し、ノート(ルーズリーフ)に貼ります。

そして、問題集の解説から得た知識を、貼った作品画像の横に書きこんでいきます。

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作品は作家ごとにまとめて貼りました。ルーズリーフなら後から作品が増えても追加しやすいし、順番も変えられるので便利です。

こうして自分オリジナルの美術作品ノートを作成。

そのノートを何度も読み返して試験に挑みました。

 

4級はここまでかっちり勉強しなくても合格できる気もしますが、「受かること」よりも「もっと美術を身近に楽しむこと」が目的だったので、趣味の時間を過ごすように楽しみながらノートづくりに励みました。

 

 

私は今まであまり西洋美術に興味を持っていなかったのですが、今回勉強したことで、好きになった作家や作品がかなりありました。

食わず嫌いはよくないなと痛感(笑)

このブログでも好きになった作品や作家を少しずつ紹介できたらいいなーと思います。

あ、でも著作権とかどうなんだろ・・・調べてみます。

 

次は3級合格目指すぞー!おー!

あけましておめでとうございます

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2016年。昨年はちいさな挑戦をいろいろと始めた年でした。

このブログもそのひとつ。

更新頻度は少ないですが、とても大事に思っています。

プロでもなく、現時点では絵描きサークルに入っているわけでもない私にとって、「絵を描く」ということで何か広がりやつながりを持つことのできるツールは、すごく貴重で素敵なものです。

絵を描くことを通して、人とつながって、自分の人生を豊かにしていきたい。

そしていつか、私の「絵を描いたりアートに関わったりする行為」がどこかの誰かに「プラスの影響」や「ポジティブな気持ち」を与えられるようになる、それがひとつの夢です。

その夢を叶えられるよう、もっともっと素敵な絵を描けるようになって、アートの知識を身につけていくのが、今後の目標でございます。

 

とは言っても、楽しむことを一番に!

 

2017年もよろしくお願い致します。

 

めりーくりすます

少し早いですが。

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子どもの頃サンタさんが来るのをものすごく楽しみにしていたので、クリスマスが近づいてくると今でもわくわく感を感じます。

これといって何もしないんですけどね(笑)

 

この絵は過去に描いたもので、もともと学生時代に所属していた美術サークルで使う白黒チラシになる・・・予定でした。

「サンタ展」という名で展覧会を行うことになり描き始めたのですが、途中で路線変更し別の名前で展覧会を行うことに。

このサンタの絵はお蔵入りになりました。

 

改めて描きなおしたのがこちら↓

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全体はA4サイズなのですが

場所等々の情報がある部分をカットしたため、長細い状態でのアップです。

 

描き途中だったサンタの絵は捨てるのももったいなかったので、一枚の絵としてリメイク。

ここで蔵出しです。

 

クリスマスは特に何もしないと書きましたが、ちょっと豪華な洋風の夕飯を用意するくらいはしようかな。

美味しいものを食べたい!つくりたい!

 

それでも世界はうつくしいと

師走というだけあって12月はあわただしく、全くブログを更新できておりませんでした。

なので過去に描いた絵を載せます。

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学生の頃に描いたものなので、時間をたっぷりかけて描いております。今思うと贅沢な時間だった。

 

村上春樹氏の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』に影響を受けて描いた絵です。

その頃いろいろと思い悩んで疲れていたため、自分の中の世界(空想とか思い出の中の世界)に帰る場所を求めてもいいんじゃなかろうかと思って描いた絵でした。

 

その後、自分の中の世界を心に抱きながらも、風の吹く外の世界に向かっていきたいと考えるようになったので、今この絵を描こうとしても同じものは描けないだろうなと思います。

しみじみ。

 

絵って描いてる時の心情を反映しますよね。

後からみると当時の気持ちがにじみ出ているのがわかって面白いです。

このまま続けていけば、描きためた絵が自分史アルバムになるかなぁ、なんて思ったり。

 

 

 

 

24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第1回<色鉛筆の使い方②>

前回はこの状態で終わっていました。

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引き続き少しずつ色を濃くしていきます。

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 段々と色を濃くしていく中で、ムラなくグラデーションをつけたいですよね。

そんな時は、色鉛筆の筆圧のかけ方や塗る方向がポイントです。

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左から順番に見ていきます。

まず左の水色。空もこの塗り方をしています。いろんな方向に塗ることで、厚みがでてきます。

真ん中のオレンジ。筆圧の強弱をつけるだけで色の出方が変わります。

右の緑。真ん中から放射状に筆圧を弱くしながら塗っています。

 

このような塗り方をうまく使えば、きれいなグラデーションにして色の変化をつけることができます。

下地にそれぞれ黄色、黄緑を塗ってから上記(右ふたつ)の塗り方をしたのがこちら。

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全体に色がついてきたら、ここらで細かい部分を描きこみ始めます。

主役であるナキウサギくん。

先端を尖らせた色鉛筆を立ててもち、一本一本の毛を描くイメージで色をのせていきます。

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青い色はお尻などの影の部分に入れています。まわりの色が反射して写りこんでいるようなイメージなので、がっつり青く描くのではなくやわらかく塗ります。

 

 

次は葉っぱ。しっかりと色をのせていきます。

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ちなみに茶色は主に葉脈の部分をなぞるように塗っています。

 

 

背景部分。

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平地の部分は少し塗り方を変えてみました。

大げさにやるとこんな感じです↓

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ドットを描くように塗っていきました。こういう風に塗り方を変えて遊べるのも色鉛筆の面白いところ。

 

 

背景山部分。

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遠くにある山なので、濃くしすぎると違和感が出てきます。

濃くしすぎた時はやさしく練りゴムで消します。

 

 

手前の岩の模様。

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もともとうっすらと模様の線がついているので、それを頼りに模様をしっかり描きます。完成度がぐっとあがります。

 

 

全体をもう一度見渡して、足りないと思う部分に色を足したら完成です!

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楽しかった!

オリジナルな絵を描きつつも、大人の塗り絵も続けていきたいです。

 

 関連記事 

前編→24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第1回<色鉛筆の使い方①> - お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

 

使用したもの

 

大人の塗り絵 自然の中の動物たち編

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トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

 

 

 

バニーコルアート イージークリーナー 1個

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