お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

めりーくりすます

少し早いですが。

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子どもの頃サンタさんが来るのをものすごく楽しみにしていたので、クリスマスが近づいてくると今でもわくわく感を感じます。

これといって何もしないんですけどね(笑)

 

この絵は過去に描いたもので、もともと学生時代に所属していた美術サークルで使う白黒チラシになる・・・予定でした。

「サンタ展」という名で展覧会を行うことになり描き始めたのですが、途中で路線変更し別の名前で展覧会を行うことに。

このサンタの絵はお蔵入りになりました。

 

改めて描きなおしたのがこちら↓

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全体はA4サイズなのですが

場所等々の情報がある部分をカットしたため、長細い状態でのアップです。

 

描き途中だったサンタの絵は捨てるのももったいなかったので、一枚の絵としてリメイク。

ここで蔵出しです。

 

クリスマスは特に何もしないと書きましたが、ちょっと豪華な洋風の夕飯を用意するくらいはしようかな。

美味しいものを食べたい!つくりたい!

 

それでも世界はうつくしいと

師走というだけあって12月はあわただしく、全くブログを更新できておりませんでした。

なので過去に描いた絵を載せます。

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学生の頃に描いたものなので、時間をたっぷりかけて描いております。今思うと贅沢な時間だった。

 

村上春樹氏の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』に影響を受けて描いた絵です。

その頃いろいろと思い悩んで疲れていたため、自分の中の世界(空想とか思い出の中の世界)に帰る場所を求めてもいいんじゃなかろうかと思って描いた絵でした。

 

その後、自分の中の世界を心に抱きながらも、風の吹く外の世界に向かっていきたいと考えるようになったので、今この絵を描こうとしても同じものは描けないだろうなと思います。

しみじみ。

 

絵って描いてる時の心情を反映しますよね。

後からみると当時の気持ちがにじみ出ているのがわかって面白いです。

このまま続けていけば、描きためた絵が自分史アルバムになるかなぁ、なんて思ったり。

 

 

 

 

24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第1回<色鉛筆の使い方②>

前回はこの状態で終わっていました。

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引き続き少しずつ色を濃くしていきます。

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 段々と色を濃くしていく中で、ムラなくグラデーションをつけたいですよね。

そんな時は、色鉛筆の筆圧のかけ方や塗る方向がポイントです。

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左から順番に見ていきます。

まず左の水色。空もこの塗り方をしています。いろんな方向に塗ることで、厚みがでてきます。

真ん中のオレンジ。筆圧の強弱をつけるだけで色の出方が変わります。

右の緑。真ん中から放射状に筆圧を弱くしながら塗っています。

 

このような塗り方をうまく使えば、きれいなグラデーションにして色の変化をつけることができます。

下地にそれぞれ黄色、黄緑を塗ってから上記(右ふたつ)の塗り方をしたのがこちら。

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全体に色がついてきたら、ここらで細かい部分を描きこみ始めます。

主役であるナキウサギくん。

先端を尖らせた色鉛筆を立ててもち、一本一本の毛を描くイメージで色をのせていきます。

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青い色はお尻などの影の部分に入れています。まわりの色が反射して写りこんでいるようなイメージなので、がっつり青く描くのではなくやわらかく塗ります。

 

 

次は葉っぱ。しっかりと色をのせていきます。

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ちなみに茶色は主に葉脈の部分をなぞるように塗っています。

 

 

背景部分。

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平地の部分は少し塗り方を変えてみました。

大げさにやるとこんな感じです↓

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ドットを描くように塗っていきました。こういう風に塗り方を変えて遊べるのも色鉛筆の面白いところ。

 

 

背景山部分。

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遠くにある山なので、濃くしすぎると違和感が出てきます。

濃くしすぎた時はやさしく練りゴムで消します。

 

 

手前の岩の模様。

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もともとうっすらと模様の線がついているので、それを頼りに模様をしっかり描きます。完成度がぐっとあがります。

 

 

全体をもう一度見渡して、足りないと思う部分に色を足したら完成です!

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楽しかった!

オリジナルな絵を描きつつも、大人の塗り絵も続けていきたいです。

 

 関連記事 

前編→24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第1回<色鉛筆の使い方①> - お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

 

使用したもの

 

大人の塗り絵 自然の中の動物たち編

大人の塗り絵 自然の中の動物たち編

 

 

 

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

 

 

 

バニーコルアート イージークリーナー 1個

バニーコルアート イージークリーナー 1個

 

 

24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第1回<色鉛筆の使い方①>

河出書房新社『大人の塗り絵 自然の中の動物たち編』より「ナキウサギ」を塗りました。

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大人の塗り絵楽しいです!

元の絵の構図がきれいなので、塗り終えたときにすごくいい絵が描けたような気持ちになりました。満足感大。

 

 

<色鉛筆の使い方>

いろいろな塗り方があると思うのですが、私は淡く全体の色をつけるところから始めます。

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色鉛筆を立てて塗ると塗り跡が残ってしまうので、ねかせて優しく塗っていきます。

ここでがっつり濃く塗ってしまうと後の色がのらなくなってしまうので注意。

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引き続き全体に淡く色を入れます。

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全体的に塗っていくメリットは、絵の雰囲気を見ながら微調整していけるところ。

自分で絵を描くときなんかにも、少しずつイメージに近づけていけるので大幅に失敗することが少なくなります。

 

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広い範囲を均等な力で塗りたいとき、色鉛筆を上の写真のような持ち方で塗ったりします。何が違うのかと言われると説明が難しいのですが、私の場合この方がきれいに塗れます。一度お試しあれ。

 

また、手の動かし方でも違いが出ます。

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左は手首を動かして塗ったもの。

右は手首を動かさずに固定して肘を動かして塗ったもの。

細かい部分は手首を動かして塗りますが、広い面では肘を動かして塗った方がムラなく仕上がります。

 

 

さて、ここで塗った空ですが、なんだか紙の目が見えてざらざらした感じです。

空の奥行きが感じられません。

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なので指でこすります。指でこすると少しぼやけた感じになるので、奥まって見えます。

 

その後さらに塗り進め、徐々に色を濃くしていきます。

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 続きます。

 後編→24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第1回<色鉛筆の使い方②> - お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

 

 

関連記事

前→24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第0回 - お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

24色色鉛筆で大人の塗り絵に挑戦 第0回

最近流行りの大人の塗り絵。

今まであまり興味をもっていなかったのですが、色鉛筆画の練習になるかなーと軽い気持ちで始めてみたらハマってしまいました。

 

でも、これ、お手本のように塗るのはけっこう難しい。

好きな画材で自由に塗ることをコンセプトにしているからだと思うのですが、お手本が水彩画だったり油絵だったりするんですよね。だから色鉛筆でそれらしく表現するのって技術がいります。

昔、母も大人の塗り絵を買って挑戦しようとしていたのですが「お手本のようにならない」と言って挫折していました。

 

そこで!

このブログでは24色色鉛筆でどこまでお手本のような素敵な絵に近づけられるかに挑戦しようと思います。

ブログ用に一冊購入。

大人の塗り絵 自然の中の動物たち編

大人の塗り絵 自然の中の動物たち編

 

 

使用する色鉛筆はこちら。

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 24色 CB-NQ24C

 

 

塗り方やそのとき気をつけたことなど、色鉛筆画スキルアップにつながりそうなことを公開していこうと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

正直に言うと、ネットで画像検索をすると私より確実にうまい神みたいな人がたくさんいるので、こういう塗り方講座みたいな記事をあげることにちょっと緊張しております。写真みたいな絵を描く人とかいてほんとすごい。

 

私は「上手さ」よりも「わかりやすさ」をモットーに!

 

楽しみつつ頑張ります。

秋を想う

最近秋がすごく短くなっているような気がします。

 

またピエロの絵。ジェームス・ブラントの曲を聴きながら描きました。

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学生時代のとある年の秋、私は毎日ジェームス・ブラントの曲を聴いていました。

学校帰りのバスの中、イヤホンから流れてくる彼の曲と窓の外にひろがる秋の風景が妙にマッチして、胸が締めつけられるような切なさを感じたものです。

 

その印象が強く残っているせいか、ジェームス・ブラントの曲を聴くと、今でも学生時代のバスの中の光景とこみあげる感情が鮮明によみがえります。

そして一瞬、あの頃の自分に戻ったかのような不思議な感覚に陥るのです。

 

そんな風に昔のことを思い出して「懐かしいな、あの頃」とちょっぴり切なくなったりできるのは、歳を重ねるメリットかななんて思っています。

 

 

 

 

 

 

この絵を描くにあたって、どうしようかと悩んだのが「髪の毛」。

色鉛筆で髪の毛ってとうやって描けばいいんだろう、と。

 

悩みながら描いたのですが、まあまあうまくいったかなと思うので、一部だけ描き方を公開いたします。

 

ちなみに今回の絵は、以前描き方公開をしたFF9 ビビとクイナ - お絵かきブログ/絵を描いて見えたものとは違って、輪郭線をはっきりと出したくなかったので、淡い黄色で輪郭線を描いています。

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かなり淡いので正直描いている間も見えにくいのですが(笑)、輪郭線を残したくない時にはお勧めです。

 

そして髪の毛。

メデューサの髪をかくようなイメージで、毛の束をつくります。

毛の束の影になる部分に色をいれます。

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あまり濃く色を入れすぎると頭の形がデコボコに見えてしまうので、様子を見ながら少しずつ濃くしていきました。

「塗りすぎた!」という時には、消しゴムで消すと少しなら色が淡くなります。練りゴムで優しく消せば紙もそんなに痛まないので、塗ったり消したりを繰り返して調整していきます。

 

 

次にサラサラした髪の毛感を出すために、一本一本の線を入れていきます。

しっかりと先端を尖らせた色鉛筆で、毛の束の流れにあわせて描いていきます。

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この線も濃くしすぎるとせっかくつくった毛の束感を奪ってしまうので、濃さに気をつけながら描きました。

襟足のあたりの毛をしっかり描くとそれっぽくなったような気がします。

 

この後は、「もう少し髪をこういう色にしたいなー」というイメージに近づけるため、さらに毛の束の流れにあわせて色を入れていきました。

基本的には影になる部分に色を足し、たまに全体に淡く色を入れるような感じ。

描いたり消したりしながら同じ工程を繰り返します。

 

完成図が上の絵。

もうちょっと間の写真があった方がわかりやすかったですね。。(反省

 

 

 

他にもいろいろな髪の毛の描き方があると思うので、自分にあった描き方を身につけていきたいです。

現代の日本画って?

創画展という現代の日本画の公募展を見に行ってまいりました。

 

「現代の日本画って何?」と思う方も結構いるのではないでしょうか。

実際に私の周りの人に聞いてみても、日本画というと「浮世絵」や「水墨画」を思い浮かべる人が多かったです。

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しかし日本画はそういったものだけではありません!

もちろん伝統的な日本画の名作たちも大好きなのですが、日本画にもいろいろあるよということを声を大にして伝えていきたいのです。

 

例えばこちら。

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これは私がもっているポストカードですが、全て日本画作品をカードにしたものです。

カラフル。きれい。現代的。

 

 

きっとここで

「え?何をもって日本画と呼ぶの?」

と思った方もいるでしょう。

 

 

すばりお答えします。

「岩絵の具を使って描いた絵」です。

どんなものを描くかは関係ないんですね。

 

岩絵の具というのはこちら。日本で古くから使われてきた画材です。

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砂っぽいというか粉っぽいというか。

もともとは岩を砕いてつくられていました。

今は岩を砕いたものだけでなく、人工的につくったものがいっぱい出てます。

これを膠(ニカワ)という動物のゼラチン的なもので溶いて、絵の具として使います。

 

 

写真だと分かりにくいんですが、日本画って岩絵の具独特の厚みと深みがあって、すごく美しいんです。

ぜひ実物を見てもらいたい。

 

今回私が見に行った創画展には、抽象画やデコボコした絵もあってとても面白かったですよ!

創画会ホームページでもいくつかの作品が見られるので、興味をもった方はぜひこちらもどうぞ。

創画会 | The SOGA-kai Association of Japanese Painting

新しい日本画の世界がひろがります。