お絵かきブログ/絵を描いて見えたもの

何かをつくったり、アートに触れたりする楽しさを、共有できたらもっと素敵。

秋を想う

最近秋がすごく短くなっているような気がします。

 

またピエロの絵。ジェームス・ブラントの曲を聴きながら描きました。

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学生時代のとある年の秋、私は毎日ジェームス・ブラントの曲を聴いていました。

学校帰りのバスの中、イヤホンから流れてくる彼の曲と窓の外にひろがる秋の風景が妙にマッチして、胸が締めつけられるような切なさを感じたものです。

 

その印象が強く残っているせいか、ジェームス・ブラントの曲を聴くと、今でも学生時代のバスの中の光景とこみあげる感情が鮮明によみがえります。

そして一瞬、あの頃の自分に戻ったかのような不思議な感覚に陥るのです。

 

そんな風に昔のことを思い出して「懐かしいな、あの頃」とちょっぴり切なくなったりできるのは、歳を重ねるメリットかななんて思っています。

 

 

 

 

 

 

この絵を描くにあたって、どうしようかと悩んだのが「髪の毛」。

色鉛筆で髪の毛ってとうやって描けばいいんだろう、と。

 

悩みながら描いたのですが、まあまあうまくいったかなと思うので、一部だけ描き方を公開いたします。

 

ちなみに今回の絵は、以前描き方公開をしたFF9 ビビとクイナ - お絵かきブログ/絵を描いて見えたものとは違って、輪郭線をはっきりと出したくなかったので、淡い黄色で輪郭線を描いています。

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かなり淡いので正直描いている間も見えにくいのですが(笑)、輪郭線を残したくない時にはお勧めです。

 

そして髪の毛。

メデューサの髪をかくようなイメージで、毛の束をつくります。

毛の束の影になる部分に色をいれます。

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あまり濃く色を入れすぎると頭の形がデコボコに見えてしまうので、様子を見ながら少しずつ濃くしていきました。

「塗りすぎた!」という時には、消しゴムで消すと少しなら色が淡くなります。練りゴムで優しく消せば紙もそんなに痛まないので、塗ったり消したりを繰り返して調整していきます。

 

 

次にサラサラした髪の毛感を出すために、一本一本の線を入れていきます。

しっかりと先端を尖らせた色鉛筆で、毛の束の流れにあわせて描いていきます。

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この線も濃くしすぎるとせっかくつくった毛の束感を奪ってしまうので、濃さに気をつけながら描きました。

襟足のあたりの毛をしっかり描くとそれっぽくなったような気がします。

 

この後は、「もう少し髪をこういう色にしたいなー」というイメージに近づけるため、さらに毛の束の流れにあわせて色を入れていきました。

基本的には影になる部分に色を足し、たまに全体に淡く色を入れるような感じ。

描いたり消したりしながら同じ工程を繰り返します。

 

完成図が上の絵。

もうちょっと間の写真があった方がわかりやすかったですね。。(反省

 

 

 

他にもいろいろな髪の毛の描き方があると思うので、自分にあった描き方を身につけていきたいです。

現代の日本画って?

創画展という現代の日本画の公募展を見に行ってまいりました。

 

「現代の日本画って何?」と思う方も結構いるのではないでしょうか。

実際に私の周りの人に聞いてみても、日本画というと「浮世絵」や「水墨画」を思い浮かべる人が多かったです。

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しかし日本画はそういったものだけではありません!

もちろん伝統的な日本画の名作たちも大好きなのですが、日本画にもいろいろあるよということを声を大にして伝えていきたいのです。

 

例えばこちら。

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これは私がもっているポストカードですが、全て日本画作品をカードにしたものです。

カラフル。きれい。現代的。

 

 

きっとここで

「え?何をもって日本画と呼ぶの?」

と思った方もいるでしょう。

 

 

すばりお答えします。

「岩絵の具を使って描いた絵」です。

どんなものを描くかは関係ないんですね。

 

岩絵の具というのはこちら。日本で古くから使われてきた画材です。

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砂っぽいというか粉っぽいというか。

もともとは岩を砕いてつくられていました。

今は岩を砕いたものだけでなく、人工的につくったものがいっぱい出てます。

これを膠(ニカワ)という動物のゼラチン的なもので溶いて、絵の具として使います。

 

 

写真だと分かりにくいんですが、日本画って岩絵の具独特の厚みと深みがあって、すごく美しいんです。

ぜひ実物を見てもらいたい。

 

今回私が見に行った創画展には、抽象画やデコボコした絵もあってとても面白かったですよ!

創画会ホームページでもいくつかの作品が見られるので、興味をもった方はぜひこちらもどうぞ。

創画会 | The SOGA-kai Association of Japanese Painting

新しい日本画の世界がひろがります。

走るピエロ

「一方で何を目的に走り続けるのか、そろそろこの旅の虚しさを感じつつ、まだひたすら走り続けています。」

友人の書いた文章のこの一文を見て、何かが心の琴線に触れたので描きました。

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目的を見失って、つらかったり苦しかったり虚しかったりしても、走り続ける中で希望が見つかりますように。

走っていった先には美しい景色がひろがっていますように。

未来を信じないとやってられないこともある。

 

最初、この絵には色をつけようと思っていましたが、このままでいいような気がしてきたので色をつけるのはやめました。見る人それぞれの色を想像してください。

 

 

この絵を描いているときには、大橋トリオさんの『Winterland』という曲をかけていました。

曲の中に

「痛い気持ちを抱えて走った」

「銀色の世界走り抜ける 風に乗って歌になって届くよ」

といった歌詞があり、この絵を描いているときの気持ちと重なる部分があったので。

 

大橋トリオさんの曲は、優しくて、お洒落で、聞いていると穏やかな気持ちになれて、とても好きです。

そしてPVのファッションセンスもすてき。『Winterland』はサーカスをイメージしているような雰囲気です。


大橋トリオ / Winterland

 

音楽は元気をくれたり、癒してくれたり、イマジネーションを与えてくれたり。

昔ほど聞かなくなってしまったけれど、今でも強い味方です。

 

 

 

 

 

FF9 ビビとクイナ

ファイナルファンタジー9の雰囲気が色鉛筆画に合うなぁと思ったので、登場キャラクターのビビとクイナを描いてみました。

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昔から兄がゲームをやっているところを横で見ていたので、今もゲームの動画を見るのが好きです。

FF5、6、7、9あたりが好きで、子どもの頃はゲームの中のファンタジーな世界に憧れました。

とくにFF9は、人形劇のようなあったかい雰囲気があって私好み。

 

 

今回もざっくり描き方公開!

まずは下書きを鉛筆で。

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 このあと、鉛筆の線を消しながら、色鉛筆で輪郭線を描き直します。

この時使う色は、仕上がりに邪魔にならなそうな色で。

例えば「海の中」の絵であれば「青」を使う、など。

今回はあったかい感じにしたいので茶色にします。

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色鉛筆は先端をとがらせるのがポイント(だと思っている)。

私はカッターで削っていますが、もちろん鉛筆削りでもOK。

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こんな感じになります。

輪郭線を色鉛筆にしておいた方が、鉛筆の線が残っているよりもきれいな仕上がりになります。(私の場合)

 

光の方向を決めて、明るい色を入れます。

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右斜め上から光がきていると想定して、光があたるかなーと思うところに黄色を塗りました。

 

全体的に淡く色をいれます。

常に色鉛筆の先端は尖らせておくこと!これ大事だと思います。

先がまるいとぼやぼやした絵になりがちです。

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 光の方向を意識しながら少しずつ色を濃くしていきます。

光のあたる明るい部分が濃くなりすぎないように注意。

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塗りやすい所からどんどん塗っちゃう。

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ライトの関係で色が淡くなったように見えますが、続きです↓

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全体に色を入れて仕上がりのイメージに近づけます。

 

色鉛筆で白いものを描くのって難しい。でもその分一番面白い。

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今回は黄色、灰色、紫色、茶色を使って影になる部分を塗りました。

影になる部分にていねいに色を入れていくと、白いものも意外と描けます。

「何種類もの灰色を使ってグラデーションになるよう描く」という方法が本に載っていたのですが、わたしはトンボ色鉛筆24色セットしか持っていないので(笑)別の色を入れちゃいました。

 

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尖らせた色鉛筆で細かい所にもきちんと色を入れます。

 

そしてスキャンしたのが、一番最初にのせた絵。完成です。

スキャンすると色が変わって見えますね・・・

実物は「スキャンしたもの」と「写真に撮ったもの」の中間ぐらいの色合いです。

調整難しい。

 

 

今後も「お、これは使えるな」と思った描き方があったら紹介していこうと思います。

趣味で描いているだけの私が描き方紹介などおこがましい気もいたしますが、共有できる楽しい情報を増やしていけたらいいなと思っております。

 

百合

家にピンクの百合を飾っていた時に、思いついて描きました。

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セーラー服って独特の雰囲気がありますよね。

 

高校生くらいの、女の子から女性へと移りかわる姿にも独特の空気を感じます。

やわらかくて凛としててとんがってるような矛盾をはらんだ面白さ。

 

 

 

前回の記事で「描いている手順も載せていこうかなー」というようなこと書いたので、今回は描き途中の段階からちょこちょこ写真に撮ってみました。

 

いちばん最初。だいたいの位置決め。

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消しやすいようにやわらかめの鉛筆(3B)を使ってます。

 

最初に描いた線を消しながら、しっかりと線を描きます。

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薄くて見えにくいですね…(汗)

シャープな線にしたいので固めの鉛筆(H)にチェンジ。

 

刷毛を使って水で濡らします。

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なんとなく色をおいてきます。使用しているのは透明水彩絵の具。

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このあたりで細かい所を描きこんでみる。

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ここで「なんか違う」「なんか気にくわない」という現象に陥りました(←よくこういうことがある)

 

何だか弱い感じがする…。

思い切ってもっと色をのせてみよう!と思いたち、また全体を刷毛でぬらし、絵具をのせてみます。

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ちょっと絵のタッチが変わった気がします。

このびしゃーっと絵具をのせる工程が良かったのか悪かったのか、いまだ判断に悩みます(笑)

やらない方が清楚な感じだったかなぁとも思う。

 

もう一度描きこみます。

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完成。

毎度毎度試行錯誤です。

 

でも描き途中であきらめずになんとか一枚仕上げると、その過程でいろんな発見がありますね。

思っていたものと違う仕上がりになってしまったりしますが(そして後悔したりもする)、次につながると信じています。

「月とラクダの夢を見た」

「月とラクダの夢を見た」は中山うりさんの曲のタイトル。

 

中山うりさんの曲はどこか懐かしくて、あたたかい。

それでいてひとり夜空の星を眺めている時のような切なさもある。

素敵です。

 

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色鉛筆画、楽しいですね。

何より手軽なところがいい。

準備や片づけに時間がかからないので、空き時間に少しずつ描ける。

 

色鉛筆で絵を描こうと思ったのは割と最近のこと。

色鉛筆画の描き方をネットで検索し、趣味で描いている方々の絵を参考にしながらスタートしました。

そのときとある掲示板で、ひとつの絵が出来上がるまでの手順を順々に写真で載せている方がいて、すごくありがたかったのを覚えています。

私の色鉛筆レベルは高くないですが、少しくらいは私の描き方も参考になるかな(なったら嬉しいな)という思いから、いずれそういう手順もブログに載せてみたいと思ったりしています。

需要があるかどうかはわからないけど(笑)

ガジュマルを描く

植物画の通信講座の最後の課題を描き終えました!

最後は自由制作。好きな植物を描く課題です。

 

何を描こうかかなり悩みましたが、部屋に飾っている観葉植物、ガジュマルに決めました。

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ガジュマルの魅力は何といってもこの幹と根!!生命力を感じます。

 

 

実際ガジュマルは生命力が豊か。

伸びすぎた枝を切った際に、その枝を捨てるのももったいない気がして花瓶に挿しておいたら、根がめきめきと生えてきました。

 

なのでこんな風にしてガジュマルの鉢をどんどん増やすことができます。

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私が切った枝から生まれたガジュマル2号は今もすくすく育っています。

 

 

 

ガジュマルは精霊キジムナーが宿る木とも言われています。

私はずっと、キジムナーのことを「もののけ姫」に出てくる「コダマ」のようなものだと思っていたのですが、調べてみたら全くの別物でした。

 

船に乗って人と一緒に漁をするなど、けっこう人間味のある妖怪のようです。座敷わらしのように、気に入った家に幸福をもたらす話も伝わっているのだとか。

姿についてはいろいろな記載があってよくわからなかったのですが、「赤髪の子どもの姿で現れる」というのが一番イメージしやすかったので、そちらを採用してお絵かき。

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人間と共存している精霊ですが、キジムナーを怒らせると恐ろしい目に合うそうです。気をつけよう。

 

 

最後に野生のガジュマル観光案内。

沖縄に行った時「ガンガラーの谷」というところに行って大きなガジュマルの木々を見てきました。迫力があってすごく面白かったです。

自然が好きな方にはおすすめですよ!要予約。

www.gangala.com